インフォテリアは2016年10月27日、IoTデータを処理するクラウドサービス「Platio」を発表した。2017年1月下旬から正式に提供を始める。また、開発中の評価版を27日から無償で提供する。
図 Platioを利用すると、IoT機器のデータ分析を容易に始められる
出所 インフォテリア
Platioは、IoT機器で収集したデータを処理するアプリケーションを実行する基盤となるサービス。最大の特徴はプログラミングをすることなくアプリケーションを作れること。カスタマイズ可能なテンプレートを用意しており、これを利用することで短時間でアプリケーションを作れる。発表時点では「レコード管理」「在庫管理」「出退勤管理」など14種類のテンプレートを用意しており、新しいものを順次追加していくとしている。
図 Platioが用意しているテンプレート
出所 インフォテリア
IoT機器からデータを集める仕組みもPlatioの特徴として挙げられる。データの収集とクラウドへのアップロードにはiPhoneやiPadといったiOS機器を利用する。iOS機器は、血圧計などのIoT機器とBluetooth Low Energyで通信してデータを収集する。そのデータを無線LANや携帯電話回線を通してクラウドにアップロードするわけだ。インフォテリアはPlatio対応機器として、血圧計や体温計、体重計などを挙げている。対応機器は順次増やしていく。
インフォテリアはIoT機器との通信を容易にするために、iOS向けにPlatioのアプリケーションを開発し、すでに配布を始めている。今後はWindows 10やAndroidで動作するアプリケーションも提供する予定。
クラウド側のアプリケーションでデータを処理した結果を見るときも、PlatioのiOSアプリを利用する。画面上の要素のレイアウトはアプリケーション作成時に設定できる。
インフォテリアはPlatioに続き、エッジコンピューティング機器向けのソフトウェア基盤「Gravity」の開発を進めており、2017年度内の提供開始を予定している。GravityはIoT機器からのデータ収集や機器の制御、クラウドとの通信、業務システムとの連携などの機能を提供する。Platioと同様にノンプログラミングでカスタムアプリケーションを作れるようにするとのことだ。
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