[ニュース]

NEC、アメリカの蓄電池子会社がヨーロッパ最大規模の蓄電池システムを受注

2017/04/19
(水)
SmartGridニューズレター編集部

アメリカNEC Energy Solutions社は、ドイツEnspireME社から大規模蓄電池システム構築の注文を受け、契約を締結したと発表した。

アメリカNEC Energy Solutions社は2017年4月18日、ドイツEnspireME社から大規模蓄電池システム構築の注文を受け、契約を締結したと発表した。NEC Energy Solutions社はNECの100%子会社で、マサチューセッツ州ウェストボローに本社を置いている。

発注したEnspireME社は、三菱商事とオランダ公営のエネルギー企業であるEneco社が共同で設立した企業で、2017年4月7日にはドイツ北端、デンマーク国境のそばとなるシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のヤルデルント地区にヨーロッパ最大規模の蓄電池システムを設置すると発表している(参考記事)。NEC Energy Solutions社は今回、この蓄電池システムの構築を請け負った。

今回構築する蓄電池システムには、NEC Energy Solutions社の「GRID STORAGE SOLUTION(GSS)」を採用する。GSSは蓄電池システムとして必要なものを物流コンテナに詰め込んだもので、詰め込む蓄電池の容量と種類を顧客が指定すればすぐに製造に入る。今回はリチウムイオン蓄電池を使用した出力48MW(4万8000kW)、蓄電容量50MWh以上のシステムを受注した。

図 NEC Energy Solutions社の「GRID STORAGE SOLUTION(GSS)」。物流コンテナに蓄電池システムとして必要なものを詰め込む

図 NEC Energy Solutions社の「GRID STORAGE SOLUTION(GSS)」。物流コンテナに蓄電池システムとして必要なものを詰め込む

出所 NEC

GSSはアメリカの工場で製造し、船便で現地に運んで配線する。EnspireME社は2017年12月の商業運転開始を目指しており、構築にかける時間が短くなるが、アメリカでの製造過程で、複数のコンテナシステムを並行で生産すれば十分間に合うという。

EnspireME社は蓄電池システムが完成し、運転が始まったら、電力系統の交流周波数安定化や電圧安定化、再生可能エネルギーを利用した発電事業者に向けた出力吸収サービス、大規模停電に備えて一定の予備電力を確保する「予備電力市場向けサービス」などを提供する予定を立てている。


■リンク
NEC Energy Solutions社(NEC)

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
 いよいよ日本でも、IoT時代に必須のLPWA(Low Power wide Area、省電力型広域無線網)サービスがスタートします。  第4次産業革命に向けて、エネルギー、ヘルスケア、製造業、...
 NIST(米国国立標準技術研究所)が2009年11月に立ち上げた委員会「SGIP」(スマートグリッド相互運用性パネル)は、2013年にSGIP 2.0となり、新たな活動を展開している。  SG...
本書『IoT&スマートグリッド用語事典』は、既刊の『スマートハウス&スマートグリッド用語事典』(2012年2月発行)を大幅に改訂したものです。2011年3月11日の東日本大震災を契機に、日本では電力分...