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「ビーコンの電波で居場所を把握」、4000台以上のタクシーを基地局にしてサービス範囲拡張

2017/09/08
(金)
SmartGridニューズレター編集部

JapanTaxi、otta、東京電力ホールディングスの3社は、人間の現在位置などの情報を提供するサービス「tepcotta」を拡張すると発表した。

JapanTaxi、otta、東京電力ホールディングス(東電HD)の3社は2017年9月7日、東電HDが提供している、人間の現在位置などの情報を提供するサービス「tepcotta」を拡張すると発表した。tepcottaは、ottaが開発した電波送受信器(ビーコン)を組み込んだキーホルダーなどを活用したサービス。子供や高齢者にキーホルダーを携帯してもらうことで、保護者や家族はスマートフォンやパソコンで、その行方を常に把握しておくことができる。2017年6月から東京都渋谷区でサービスの提供を始めている。

子供や高齢者に携帯してもらうキーホルダーは、Bluetooth Low Energy(BLE)の受発信機能を備えており、一定の間隔で電波を発信する。その電波を、サービス対象エリアに設置した基地局が受信することで、その基地局のそばに探索対象がいると分かる。また、スマートフォンに専用アプリケーションをインストールして持ち歩くと、そのスマートフォンが動く基地局となる。キーホルダーからの電波を受信したら、スマートフォンが内蔵しているGPS機能を利用して、電波を受信した位置を管理サーバーに送信する。

図 子供や高齢者に持ち歩いてもらうキーホルダー。BLEの受発信機能を備える(左)。キーホルダーが発信する電波を固定基地局や専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンが受信することで、キーホルダーを持つ人の位置が分かる(右)

図 子供や高齢者に持ち歩いてもらうキーホルダー。BLEの受発信機能を備える(左)。キーホルダーが発信する電波を固定基地局や専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンが受信することで、キーホルダーを持つ人の位置が分かる(右)

出所 東京電力ホールディングス、otta

今回のサービス拡張では、東京都心を中心としたエリアでタクシーを運営している日本交通が協力する。日本交通が運営しているタクシーおよそ4100台に、キーホルダーからの電波を受信する機能を持たせ、「走り回る基地局」とする。

具体的には、日本交通のタクシーに付いているタブレット端末「Tokyo Prime」に、キーホルダーからのBLEの電波を受信し、現在位置を管理サーバーに送信するアプリケーションをインストールして運用する。

図 Tokyo Primeは左後部座席正面に設置してあり、各種広告(デジタルサイネージ)などを表示する。精算時に請求金額を表示する機能なども持つ

図 Tokyo Primeは左後部座席正面に設置してあり、各種広告(デジタルサイネージ)などを表示する。精算時に請求金額を表示する機能なども持つ

出所 日本交通

当初は渋谷区を中心にこの新しい機能を採り入れていくとしているが、4100台あまりのタクシーが都内を走り回れば、自然にサービスエリアが拡大していくものと考えられる。東電HDは今後、tepcottaのサービスエリアを都内から関東圏に広げていくとしている。


■リンク
JapanTaxi
otta
東京電力ホールディングス

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