BMW Groupは2017年12月18日(中央ヨーロッパ時間)、2017年の電動車販売台数が10万台を突破したと発表した。また、これを記念してミュンヘンにある本社ビルを4本の電池に見せるライトアップを実施した。ちなみにこのビルは元々、4本のシリンダー(エンジンの気筒)を模して作ったものだ。このビルを電池に見せかけるということは、エンジン車から電動車への転換を大きくアピールするものと言えるだろう。
図 ライトアップしたBMW Group本社ビル。4本のシリンダーを模したビルを4本の電池に見せている
出所 BMW Group
BMW Groupによると、特に電動車の需要が大きいのは西ヨーロッパとアメリカだ。例えばスカンジナビア諸国では小型の電気自動車(EV)「BMW i3」が、BMWの車種の中でも最もよく売れており、販売台数4台につき1台は電動車だという。また、ドイツでは2017年、BMWのEVとプラグインハイブリッド車(PHEV)の新車登録台数が1万台を超えた。また、2017年に販売した"BMW 2 Series Active Tourer"のうち13%はPHEVだったという。
2018年以降は積極的に電動車の新車種を投入し、販売台数拡大を目指す。2018年にはPHEV“BMW i8 Roadster”を発売し、その後2019年にはMINIシリーズのEVを、2020年にはSUV“BMW X3”のEVを発売する計画を明確にしている。そして2021年には自動運転機能を備えた“iNext”の量産と販売を開始するという。
BMW Groupは2025年までに電動化の車種を25以上に増やすという目標を立てている。そして2021年に登場予定の同社の第5世代の電動駆動機構と蓄電池技術を利用すると、同社のすべての車種をEV化できるとしている。さらに、電動化車種の増加に備えて、“BMW i1”から“BMW i9”と“BMW iX1”から“BMW iX9”までの命名権をすでに取得しているという。
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