Nissan North America社は2017年5月18日、開発中の次世代「LEAF」の一部をとらえた写真を公開した。同社によるとこれはあくまで第1弾であり、この夏にかけて情報を少しずつ公表していく「ティーザキャンペーン」の一環だという。
図 Nissan North America社が公開した写真、左ヘッドライトを写したものと考えられる
出所 Nissan North America社
LEAFは2010年12月の発売以来、世界初の量産型電気自動車として人気を博し、電気自動車の市場をけん引してきた。Nissan North America社によると、これまでのLEAFの出荷台数は全世界で26万台を超えるという。電気自動車としては世界最大の数だ。そのLEAFの次世代車を2017年後半に発売するという。
最近登場してきたライベルに比べると、現在のLEAFの性能は見劣りするものになってしまった。現在のLEAFは30kWhのリチウムイオン蓄電池を搭載した車種で、満充電状態からの走行距離が280kmとなっている。車体価格は319万7880円(消費税込)だ。
一方、2016年12月にGeneral Motorsが発売した「Chevrolet Bolt EV」は、蓄電容量60kWhのリチウムイオン蓄電池を搭載しており、満充電状態からの航続距離は238マイル(約383km)。車体価格は3万7495ドル(427万4430円:1ドル=114円で換算)からとなっている。Teslaも、345km走行可能な電気自動車「Model 3」を発表しており、予約受付を始めている。2018年から納車の予定となっているが、価格は3万5000ドル(399万円:1ドル=114円で換算)からとなっている。
現在のLEAFに比べて長い距離を走れる電機自動車が、現実的な値段で買えるようになっている今、次世代車には、より長い距離を走行できるようになることを期待する声が大きいはずだ。加えて、現実的な値段で購入できるものであることも重要になるだろう。今後、少しずつ公開するという情報に注目したい。