ACMSを採用した新電力会社Looopの事例
2015年10月、経済産業省資源エネルギー庁の正式な認定を取得し、登録小売電気事業者となった株式会社Looop(ループ。本社:東京都文京区)は、2016年4月から一般家庭などの低圧需要家に対して、電気の販売を開始した。
Looopは、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーのシステム販売・開発を手がける新電力で、すでに特別高圧や高圧の需要家に対しては電気の販売を行ってきている。
同社は、2016年4月からの電力小売全面自由化への参入に向けて、広域機関の機関システム(電力供給計画の提出等)およびスイッチング支援システム(スイッチング連携)とのデータ連携を目的として、DALの「ACMS広域機関連携パック(ACMS E2X)」を導入し、新システムを構築した(図3)。
図3 株式会社Looopに導入されたシステム構成
出所 DAL資料「ここがPOINT!! 電力自由化参入への道〜スイッチング支援システムへのデータ連携編〜」より
同パックを導入する決め手になったのは、システム構築の工数とコストが削減できたこと、広域機関がすでに旧10電力会社との間の託送業務システムで使っている実績、データ連携が柔軟にできること、などを挙げている。
◎取材協力
西川 茂彦(にしかわ しげひこ)氏
株式会社データ・アプリケーション 営業本部 セールスコンサルグループ グループマネージャ