JFEエンジニアリングと東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜支社は2018年11月6日、横浜市鶴見区に建設中だった食品リサイクル・バイオガス発電設備で本格的に発電を開始したと発表した。この設備は、JFEエンジニアリングが設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)を担当し、今後の設備運営も担当する。発電事業はJFEエンジニアリング(10%)、JFE環境(56%)、JR東日本(17%)、東日本環境アクセス(17%)の4社が出資して設立した「株式会社Jバイオフードリサイクル」が手がける。
図 本格的に発電を開始した食品リサイクル・バイオガス発電設備
出所 東日本旅客鉄道横浜支社
この発電プラントでは、1日当たり80トンの食品廃棄物を微生物で発酵させ、発生するメタンガスを燃料として発電する。最大出力は1.8MW(1800kW)、年間の見込み発電量は約11GWh(1100万kWh)。一般世帯の年間電力消費量に換算すると、約3000世帯分に当たる値だ。設備利用率を計算すると約69.8%という高い値になる。
発電した電力は自家消費し、残りを再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用してアーバンエナジーに売電する。アーバンエナジーはJFEエンジニアリングが100%出資で設立した小売電気事業者だ。