[クローズアップ]

NIST3.0ドラフト版で注目を集める サイバーセキュリティ標準規格

2014/02/01
(土)
SmartGridニューズレター編集部

NIST(米国国立標準技術研究所)は、「NIST のリリース3.0(NIST 3.0) ドラフト版」をすでに公開している。これと関連してサイバーセキュリティ関係の“Cybersecurity Framework version 1.0” に関してもNIST が中心となって作成を進めている。ここでは、NIST 3.0ドラフト版で特定しているサイバーセキュリティ標準規格について紹介する。

NISTは、スマートグリッドに関するサイバーセキュリティガイドラインの最新版“NIST Interagency Report (NISTIR) 7628 Rev.1”を2013年10月25日に発表。これは、2013年2月13日に発令された、重要インフラのサイバーセキュリティ強化に向けた米大統領令注2を実現するための標準とガイドラインをまとめたものである。

同ドラフト版は次の3部構成注3

  • Vol. 1 - Smart Grid Cybersecurity Strategy, Architecture, and High-Level Requirements(リファレンスアーキテクチャや高レベルのセキュリティ条件など電力網の安全性の維持に関する技術的要素)
  • Vol. 2 - Privacy and the Smart Grid(スマートグリッドと他のネットワークシステムにおけるプライバシー問題)
  • Vol. 3 - Supportive Analyses and References(Vol. 1、2の分析および参考資料)

パブリックコメントの受付は2013年12月13日で締めきられ、2014年2月13日の“Cybersecurity Framework version 1.0”の公表に向けて取りまとめを進めている。

なお、「NISTのリリース3.0 ドラフト版」はすでに公開されているが、ここでNISTが特定したセキュリティに関連する標準規格について表に示す。

表 NISTが特定したスマートグリッド関連のサイバーセキュリティ標準規格

表 NISTが特定したスマートグリッド関連のサイバーセキュリティ標準規格

CoS:Catalog of Standards、標準規格一覧 (注)表左側の数字は、NISTが特定したスマートグリッド関連標準規格の数。
〔出所:新井 宏征、井上 恒一、久保 亮吾、近藤 芳展、西 宏章、湧川 隆次ほか著、『台頭する新世代のスマートグリッドと新国際標準2014』、第2章、表2-8より一部抜粋引。NISTリリース3.0ドラフト版 Apendix DおよびSGIP 2.0 Priority Action Plans (PAPs)(http://www.sgip.org/priority-action-plans-paps-2/#prettyPhoto)のWebページを元に作成、インプレスビジネスメディア、2014年1月〕


▼ 注1
スマートグリッドの相互接続性標準に関するフレームワークとロードマップ ドラフトリリース3.0。

▼ 注2
本誌2013年4月号「緊急特集:スマートグリッドにおけるサイバーセキュリティの徹底解析!― 前編 ―」(名和 利男:著)を参照。

▼ 注3
詳細は、http://csrc.nist.gov/publications/PubsDrafts.html#NIST-IR-7628r1を参照。

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