BMW Groupは2018年4月25日、「北京モーターショウ(4月25日~5月4日:中国・北京)」で、新しい電気自動車(EV)のコンセプトカー「BMW Concept iX3」を世界初披露した。ちなみに、すでに発売している「BMW i3」は小型EVであり、BMWブランドの本流である中型、大型セダンのEVはまだ登場していない。今回公開したコンセプトカーがそれに続くものになる可能性は高い。
図 BMW Groupが北京モーターショウで世界初公開したEV「BMW Concept iX3」
出所 本田技研工業
BMW Groupは2017年12月、SUV「BMW X3」を基にしたEVを2020年に発売すると公約している(参考記事)。今回公開した「BMW Concept iX3」も、BMW X3と同様に中型の4ドアSUVとなっており、そのまま市販できそうな外見だ。おそらく、この車両に細かい改良が加わって、「BMW iX3」として市場に登場するのだろう。
「BMW Concept iX3」は同社としては第5世代の電動駆動機構を搭載しており、各部品の小型化に成功している。電源には蓄電容量70kWhのリチウムイオン蓄電池を搭載しており、満充電状態から連続でおよそ400km走行できる(ヨーロッパ標準のWLTP:Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure基準による計測値)。駆動用モーターは最大で270馬力の出力を発揮する。モーターには希少金属(レアアース)を一切使用していない。
そして、「BMW Concept iX3」の蓄電池は新開発の充電制御ユニットを搭載しており、150kWという大出力での急速充電にも対応する。150kWで充電すると、30分で充電が完了するという。蓄電池も、セルの段階からBMW Groupが独自に開発したものを搭載している。
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