2015年11月10日、シスコシステムズ合同会社(以下:シスコ、東京都港区、代表執行役員社長:鈴木 みゆき)は、企業のデジタル化が進むにつれ、急速に拡大していくセキュリティの脅威に対応すべく、新しいセキュリティ製品・機能、ならびに「Thereat Awareness」(脅威認識)サービスを発表した。これは、シスコの「Security Everywhere」戦略をさらに進展させ、ネットワークからエンドポイント、クラウドでのセキュリティを強化するものとなる。
同サービスは、新しいロケーションアクセスコントロールによりネットワークとエンドポイントの監視とコントロールを拡張する「Identity Services Engine」(以下:ISE)の機能強化、さらに組織が自社のネットワークの脅威について把握できる「Thereat Awareness」(脅威認識)サービスを追加するものである。サービスの概要は次の通り。
◆サービスの概要
- Thereat Awareness(脅威認識)の保護:
Cisco Threat Awareness Serviceでは、シスコの脅威インテリジェンス テレメトリを活用して、ネットワークの送受信活動の脅威の監視を強化し、注意を払うべき潜在的な脅威を明らかにする。「Cisco Smart Net Total Care Service」を購入すると、付随する基本サービスのほか、年間契約によりプレミアムサービスを提供する。プレミアムサービスでは追加機能を利用するこができる。
- AnyConnectとAMPのあらゆる部分の保護を強化:
新しいセキュリティ・オファリングの締めくくりとなるのが、AnyConnect VPNへのNetwork Visibility Moduleの追加である。これによって、ユーザー、アプリケーション、デバイス、ロケーション、宛先に関するトラフィック/フロー/データとコンテキストデータが提供されるようになる。また、AMP(Advanced Malware Protection)Threat GridはAMPポートフォリオ全体でより幅広いコンテキスト情報を提供し、FirePOWER ServicesとAMP for NetworksによるASAの保護が拡充されることとなる。これらにより、企業はサイバー脅威への監視とコントロールを強化し、迅速な対応をすることができる。
- OpenDNS Umbrella:
シスコが新たに買収したOpenDNSは、世界のインターネット アクティビティに関する独自の視点から、いつでもどこでもあらゆるデバイスを脅威から保護するクラウド型のネットワークセキュリティとスレットインテリジェンスのソリューションを提供している。最新アップデートでは、OpenDNS Umbrellaスレット エンフォースメント プラットフォームは、DNSとIPの両方の接続であらゆるポートやプロトコルからのシステム侵害やデータ漏洩を防止できるように進化した。加えて、グローバル スレットインテリジェンス製品であるOpenDNS Investigateに新たなサーチ機能が加わり、共有型攻撃インフラストラクチャの発見、ブランドWebサイトのなりすましや、新たに登録されたドメインの検出、フィッシング攻撃や標的型攻撃などのパターンの特定が可能になっている。
- パートナーに向けたセキュリティの拡張:
Cisco Security Everywhere戦略の進歩により、ユーザー顧客のITインフラ全体と、広範なネットワークにおけるセキュリティ課題への踏み込んだ対応が可能になり、パートナーにとっては収益につながる新たなビジネスチャンスが期待される。今回のポートフォリオの拡張に伴い、クラウド、ネットワーク、エンドポイントの監視、状況把握、コントロールが強化される。これによって、攻撃の全過程をカバーするエンドツーエンドのセキュリティプラットフォームが実現すると同時に、ユーザー顧客の手間の軽減と、パートナーの成長の促進につながる。シスコは、共同での市場開拓、トレーニング、スキル開発ワークショップを通して、パートナーのCisco Security事業の収益を伴う成長を支援すべく、多額の投資を行っている。
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