月島機械は2017年3月28日、広島市と「広島市西部水資源再生センター 消化ガス発電事業」に取り組む契約を締結したと発表した。下水汚泥処理の過程で発生するガスを利用して発電する計画だ。広島市は広島市西部水資源再生センターで発生したガスを回収して、月島機械に有償で提供する。ガスは下水汚泥を人間の体温ほどの温度で発酵させることで得る。このガスはメタンを主成分とする可燃性ガスであり、このガスで発電機を駆動させて発電する。
月島機械は広島市から土地を賃借し、発電設備を設置する。設置する発電設備は月島機械が開発した「バイオガスエンジン」。下水汚泥で発生するガスを燃料として発電する。出力558kWのバイオガスエンジンを2台設置し、合計出力を1116kWとする。月島機械は年間発電量をおよそ6900MWh(約690万kWh)と見込んでいる。一般家庭の年間電力消費量に換算すると約1900世帯分になる。
図 発電設備の完成予想図
出所 月島機械
発電事業は2018年4月~2038年3月の20年間継続する予定。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して、電力会社に売電する。売電単価は1kWh当たり39円(税別)と決まっているが、売電先については調整中で、まだ決まっていないという、
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