KDDIは2017年7月31日、外出先からスマートフォンの専用アプリケーションで自宅の様子を確認可能にする「au HOME」サービスの提供を始めた(参考記事)。KDDIが提供している家庭向け光回線サービス「auひかり」の利用者に向けて、月額基本料490円(税別:以下同様)で提供する。
「au HOME」を利用するには、月額基本料金を支払うほかに、自宅の様子を検知するセンサーとなる「au HOMEデバイス」を購入する必要がある。au HOMEデバイスには、室内の温湿度や照度を検知するセンサーや、窓やドアの開閉状況を検知し、その履歴を知らせるセンサー、玄関のドア錠の開閉状態と履歴を知らせるセンサー、室内の様子を撮影し続けるネットワークカメラなどがある。これらのセンサーが検知した情報や履歴を、外出先からスマートフォンの専用アプリケーションで確認できる。
今秋以降には、家電製品の電力消費量を知らせる「スマートプラグ」と、エアコン、テレビなど赤外線リモコンを備える各種機器を一括で制御できる学習リモコンの提供も始める。例えば、外出先から温湿度センサーが検知した室内の温度湿度を確認し、必要に応じて帰宅前にエアコンを稼働させるといったことが可能になる。
そして、各種センサーの検出値や履歴を見て、自宅に何かが起こった可能性がある場合に備えて、オプションで「セコム駆けつけサービス(ココセコム for au HOME)」を提供する。利用するにはセコムとの契約が必要。加入料金と月額基本料金は無料。警備員派遣を依頼すると1回につき1万円かかる。
例えば、自宅にいるはずの家族が動いている様子がまったく見えないというときは、事故や急病で倒れている可能性もある。また、各種センサーの検出値や履歴を見ると怪しい人物が自宅に入り込んでいると考えられるということもある。このようなときに警備員の派遣を依頼できる。家族の様子を確認してほしいときは、警備員は依頼者の自宅に向かい、家族の様子を確認する。また、自宅に怪しい人物がいる可能性があるというときは、帰宅時に警備員に付き添ってもらえる。
図 センサーの検出値などから異常を感じたら、警備員の派遣を依頼できる
出所 セコム
KDDIは11月以降に「auひかり」ではないインターネット接続サービスを利用している世帯へのau HOMEサービス提供を開始する予定。また、auのスマートフォン利用者向けにもサービスを提供するとしている。さらにその後は、音声認識などの技術を導入して、より簡単にサービスを利用できるように改良していくとしている。
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KDDI