Qualcommの端末戦略とLTE-Uへの取り組み
Qualcommは、同社のプロセッサであるSnapdragonのハイエンド向けモデム搭載モデルである「X12」や、ウェアラブルデバイスなどローエンドのデバイスに搭載されるチップセットである400シリーズの説明が行われた。幅広い製品のラインナップを強調し、同社がエッジ(端末)へ重点を置く姿勢が示された。
また、ハイエンド向けについては、高性能チップのあまりある処理能力を活かし、超音波を使った3次元の指紋認証の新しいテクノロジーや、Zeroth(ゼロス)という新しいコンセプトで、端末によるラーニング(学習)機能を使った処理技術のデモなども行われた。
写真2 超音波を使った3次元の指紋認証テクノロジー
また、同社は、今年注力していく分野として、LTE-U(アンライセンストバンドLTE)をメインとした、キャリアアグリゲーションを挙げた。これは、アンライセンスのLTE技術の応用や、共存するWi-Fiのローミング機能などの拡充を取り込み、ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体感)を高めるサービスを提供するというコンセプトであり、主に、
(1)オートモーティブ
(2)ウェアラブル
(3)ヘルス
の分野に応用していくと説明した。
Qualcommの記者発表会場には、展示会開催初日の早朝であったにも関わらず、200人余りのメディア関係者が集まり、注目度の高さがうかがえた。