カーボンニュートラル/脱炭素
[ニュース]

AIエージェントでJクレジット活用を支援、テックシンカー

評価から取引までAIが対応するサービス開始
2025/09/04
(木)

AIエージェントでJクレジットやJCMの活用支援

 株式会社テックシンカー(以下、テックシンカー)は、AIエージェントを活用し、Jクレジット制度注1や二国間クレジット制度(JCM)注2の活用プロセス全体を支援する「環境価値創出支援ソリューション」の提供を開始した。従来のコンサルティングによる支援と比べ、初期コスト負担の軽減や投資回収期間の短縮につなげるという。2025年9月3日に発表した。

支援対象は評価から収益化まで

 同ソリューションは、AIエージェントを活用し、対象となるプロジェクトの環境価値を定量的に評価し、Jクレジット制度やJCMへの登録申請、その後のモニタリング、創出されたクレジットの取引や収益化に至るまでを支援する。
 
 登録から取引までの関連データは、ワークスペース上で管理する。これにより、プロジェクトに関わる複数の部署や取引先との情報連携を円滑にするという。

 導入企業からは、「CO2削減効果をJクレジット化し収益化まで見通せるようになり、社内の投資判断がスムーズになった」「環境配慮型素材の価値を定量的に示せるようになり、顧客への提案力強化につながった」といった声があるという。

 テックシンカーによれば、JクレジットやJCM制度は、環境負荷低減の取り組みを収益化する仕組みとして注目を集めている。だが、制度活用のための専門的なノウハウやリソースが多くの企業で不足しており、そのポテンシャルを十分に引き出せていないという課題があった。


注1:Jクレジット制度:省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2などの排出削減量や、適切な森林管理による吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。
注2:二国間クレジット制度(JCM):途上国への優れた脱炭素技術等の普及を通じて、地球規模での温暖化対策に貢献するとともに、日本の貢献を適切に評価し、日本の削減目標達成に活用する仕組み。

参考サイト

PR TIMES 2025年9月3日、「AIエージェントを活用した環境価値創出支援ソリューション」

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...