2015年6月23日、株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2015年7月1日より新組織を発足し、IoTテクノロジーを用いた製造業向けサービスの創出を推進すると発表した。
その取り組みのひとつとして、NTTデータおよび、NTTデータグループの株式会社NTTデータエンジアリングシステムズ(以下、NDES)、株式会社JSOL(以下、JSOL)は、2015年7月から12月にかけ、産業用3Dプリンターを利用する製造業企業の協力のもと、3Dプリンター保守メンテナンス業務にIoTテクノロジーを適用し、保守メンテナンス業務の高度化について、共同実証実験を行う。
近年、3Dプリンターの高精度化により、製造業における役割は広がりを見せ、3Dプリンターの安定稼動は重要な要素となっている。これまで3社は、NDESが販売する3DプリンターにIoTテクノロジーを適用し、稼働監視・異常解析などを行うことで業務を効率化し、エンドユーザーのダウンタイム軽減と稼働率の向上を支援するIoTサービスの検討を進め、内部検証を行ってきた。このたび、その有効性と一定の実用化の目処が確認できたため、3Dプリンターを利用する企業の協力のもと、生産現場での実用性とその効果について、さらなる検証を行うこととしたという。
3社は、効果が確認できた適用領域から順次実用化を進めていき、2016年度の商用化を目指す。また、本検証結果をもとに、保守メンテナンス業務を必要とする製造業の幅広いシーンへの適用を行うとともに、IoTを活用したさまざまなサービスを展開し、NTTデータグループ連結で2020年度までに累計100億円の売り上げを目指す。
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