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本格的なCPS(Cyber Physical System)時代の到来! =進むIoT活用サービスの具体化とその普及=[Interop Tokyo 2015 レポート]

2015/06/25
(木)
SmartGridニューズレター編集部

IoT時代のデータエコシステムを構築する「EverySense」

 エブリセンス(本社:米国カリフォルニア)は、センサーデータ(情報) を生み出す「データの持ち主」と、そのデータが欲しいという人の条件をマッチングし、仲介するIoTプラットフォームサービスとして「EverySense」(エブリセンス)を出展(写真6)していた。
 
 同サービスでは、データを提供する機器の情報をEverySenseサーバに登録できるため、データの記述ルールなどが異なる、さまざまなセンサーからの情報をEverySenseサーバに提供することができる。また、データの提供者は、公開したい情報の範囲や、提供先なども設定できる。データの提供は、センサーデバイスやスマートフォンの専用アプリからも行うことができ、提供するデータは、抽象化されてEverySenseサーバに登録されるため、個人情報が特定される情報は流通しないように工夫されている。
 
 データの利用者は、入手したいセンサーデータの種類を条件付でリクエストすることで、データを収集することできる。データの交換価格は、データ提供者と受領者間で決定される。
 
写真6 EverySenseのデモ画面

 同社では、センサーデータ収集用のリファレンスとして、「EveryStamp」(写真7)を開発しており、2015年秋から販売開始予定である。EveryStampは、Wi-Fiに接続することで、インターネット経由でEverySenseサーバにデータを提供できる。また、ソフトウェア開発キット(SDK)が提供されるため、データ提供者は、アプリケーションも自由に作ることができる。

写真7 EveryStampのモジュール構造

 

センサーモジュールとミドルウェアをパッケージした「FUJITSU IoT Solution ユビキタスウェア」

 富士通は、「FUJITSU IoT Solution ユビキタスウェア」を展示していた(写真8)。同製品は、
 (1)加速度、気圧、地磁気、ジャイロ、マイクなどのセンサーと、取得したデータを解析・分析するヒューマンセントリックエンジン搭載のLSI(集積回路)、BLE(Bluetooth Low Energy)通信機能をパッケージしたモジュール
 (2)データをクラウド上で学習・分析するためのミドルウェア
の2つから構成され、2015年12月に提供開始される予定である。同製品を、人が身につけるウェアラブルデバイスや、家庭に設置する機器に組み込むことで、人の転倒や落下などの異常を検知したり、位置を推定したりすることが可能になっている。
 
 同社では、同じく2015年12月から、ユビキタスウェア組込み製品として、ロケーションバッジ(屋内外測位端末)や遠隔見守りステーション、ペット見守りステーションなどを提供していく予定である(写真9、写真10)。
 
写真8 「FUJITSU IoT Solution ユビキタスウェア」の基本構成
 

写真9 「FUJITSU IoT Solution ユビキタスウェア」を組み込んだロケーションバッジ

写真10 「FUJITSU IoT Solution ユビキタスウェア」を組み込んだペット見守りステーション

 

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