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シスコ、サイバーセキュリティの脅威に対する防御機能を強化、Lancope買収の意向を発表

2015/10/30
(金)
SmartGridニューズレター編集部

2015年10月30日、シスコシステムズ合同会社(以下:シスコ、カリフォルニア州サンノゼ、CEO:Chuck Robbins)は、米国ジョージア州アルファレッタに本拠を置く株式非公開企業Lancope(ランコープ。以下:Lancope)を買収する意向であることを発表した。
Lancopeはネットワーク上の行動解析、脅威の可視化、セキュリティ インテリジェンスを提供し、サイバーセキュリティの最大の脅威から企業を守るネットワーク セキュリティ企業である。

近年モビリティが拡大し、ネットワークに接続するデバイスが増加するに従い、サイバー攻撃における手法が巧妙化しており、検知されることなく企業ネットワークへの侵入を許してしまうケースが増加している。あらゆるものがネットワークを通じてつながっている以上、ネットワーク上の行動を継続的に監視することによって、その変化を検出して、脅威を回避することが確実な対策といえる。

LancopeのStealthWatchシステムは、ネットワーク内部の疑わしいトラフィックパターンを特定し、広範な攻撃を検出する。Lancopeが提供する継続的なネットワークの可視化と専門的な脅威分析と保護を通じて、企業は自社ネットワークを監視し、脅威の検出・分析を行うことによって、巧妙化する最新のセキュリティ脅威に対して迅速な対応を取ることができる。
シスコとLancopeは事前の防御から攻撃中・攻撃後まで、攻撃全体を通じて継続的に高度な脅威保護を提供するシスコの「Security Everywhere」戦略を進化させようとしており、シスコがLancopeを取得することによって、シスコのセキュリティソリューションにネットワーク上の行動解析機能が加わることで、ユーザー企業に、より広範で強固な防御をもたらすことが期待される。


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