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富士通、クラウドを活用した小規模太陽光発電監視サービス「Venus Solar」を発売

2015/04/21
(火)
SmartGridニューズレター編集部

2015年4月21日、富士通株式会社(以下:富士通)は、クラウドを活用した小規模太陽光発電監視サービス「FUJITSU Intelligent Society Solution Venus Solar」((フジツウ インテリジェント ソサエティ ソリューション ヴィーナスソーラー)、以下Venus Solar)を開発し、太陽光発電事業者およびメンテナンス事業者向けに同日より販売開始することを発表した。

同サービスは、太陽光発電事業者が保有する小規模の太陽光発電所を対象に、太陽電池パネルを束ねるパワーコンディショナ(以下、PCS)※1単位の発電量データを、PCSに接続した監視装置から1分ごとに収集し、クラウドで一元管理することを可能とする。これにより、従来の発電所単位で監視するサービスに比べ、PCSごとのきめ細かい発電状況の監視を行うことができる(図参照)。

収集された発電量データから、「発電量低下」「発電停止」「他PCSとの相関比較による異常」を検知し、発電異常のアラートをメールで管理者へ通知するため、機器故障や発電トラブルの早期発見に貢献する。

太陽光発電システムは、太陽電池パネルと、パネルからの電力を変換し束ねるパワーコンディショナなどにより構成されており、それらのシステムはさまざまな環境的要因などにより障害が発生する可能性がある。また、運用年数が経過するとともに、発電性能が低下する事例も見られる。そのため、太陽光発電事業にとって早期の障害検知は、機会損失を防ぐ重要な役割を担う。

 図 小規模太陽光発電監視サービス「Venus Solar」

同サービスの特徴、販売価格および提供時期は以下のとおり。

サービスの特徴

  1. 分散された発電所の発電状況の詳細を一元管理
    「Venus Solar」は、各発電所のPCSに接続された監視装置の情報を、高セキュリティ、高信頼を誇る当社のパブリッククラウドサービス「FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5」にデータを集約し、分散された発電所の発電情報を一元管理する。集約された電力情報は、発電事業全体、発電事業単位(プロジェクトや投資ファンドなど)、発電所単位の様々な観点で発電状況の確認が可能となる。また、時間別・日別の発電実績量をグラフ表示するほか、保守担当者に発電監視業務に必要な情報をレポート形式でまとめる機能も提供する。
     
  2. 様々な異常を検知するアラート機能を実装
    太陽光発電は、立地や季節、気象状況により、発電量が大きく影響されるため、各発電所に合わせたアラートのしきい値を設定する必要がある。そのしきい値を基準に、「発電量低下」「発電停止」「他PCSとの相関比較による異常」を当社独自のアルゴリズムにより検出し、異常発生の際にはメールにて即時に発電事業者と保守担当者へ通知する。
     
  3. 運用保守の履歴を蓄積しナレッジとして活用
    発生したトラブルのステータスを管理することにより、監視業務でのワークフロー運用が可能となる。また、入力した対処作業の状況や内容を蓄積することで、今後の保守作業での活用が可能となる。

 

◆販売価格および提供時期
 

製品名 販売価格 (税別) 提供
時期
FUJITSU IntelligentSocietySolution
Venus Solar
初期費用:7万2,000円(監視装置1台)から
上記価格にクラウド月額利用料(個別見積)                           
2015年
4月21日

 


※1:PCS
Power Conditioning System。太陽光パネルで発電した電気を、一般に使用できるように変換する機器

◆リンク
富士通

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