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NTTドコモとソフトバンクモバイル、「GotAPI」普及で「デバイスWebAPIコンソーシアム」を設立

2015/04/30
(木)
SmartGridニューズレター編集部

2015年4月30日、株式会社NTTドコモ(以下:NTTドコモ、東京都千代田区、代表取締役社長:加藤 薫)ソフトバンクモバイル株式会社(以下:ソフトバンクモバイル、東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:宮内 謙)は、複数のウェアラブル機器やIoT機器を一元的に操作するスマートフォンアプリやWebアプリの開発を容易にするインターフェース技術「GotAPI」※1について、普及活動や機能検討を行う「デバイスWebAPIコンソーシアム」の設立を発表した。

「GotAPI」は、NTTドコモが開発した「デバイスコネクトWebAPI」をベースに、2015年4月16日にOMA※2にて標準化されたインターフェース技術で、「GotAPI」をインストールしたスマートフォンでは、サービス提供会社が提供するスマートフォンアプリやWebアプリから「GotAPI」に対応する複数のウェアラブル機器やIoT機器を一元的に操作することが可能となる。

 図1:ウェアラブル機器やIoT機器での「GotAPI」使用イメージ(例)

同コンソーシアムでは、幅広く機器メーカーやサービス提供会社などへ参加を呼び掛け、さまざまな機器やアプリケーションでの「GotAPI」の採用を促進するほか、機器やアプリケーションの実用化に向けた開発支援や課題解決のサポートなど、普及拡大に向け、取り組んでいく。

2020年代に向けて、情報通信分野では、通信の高速化・大容量化の進展とともに、あらゆるモノが通信でつながるIoTの時代になると言われており、今後も通信機能を活用したさまざまな機器の登場が予想されている。同コンソーシアムでは、世界に先駆けて、拡張性・汎用性の高い「GotAPI」の普及活動を行い、ウェアラブル機器やIoT機器の利便性を高め、それら機器の市場の発展をめざす。


※1:GotAPIは、「Generic Open Terminal API」の略。NTTドコモ、AT&T等が中心となりOMAにて標準化を推進。また、APIは「Application Programming Interface」の略。アプリケーション開発の際に、機能やデータベースを呼び出すためのインターフェース。アプリケーションに必要な機能を呼び出すことで、その機能を自らプログラミングすることなく開発に利用できる。

※2:「Open Mobile Alliance」の略。携帯電話に関する規格策定を行うスマートフォンベンダー・周辺機器ベンダー・通信キャリアなどが加盟する国際的な標準化団体。

■リンク
NTTドコモ
ソフトバンクモバイル

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