さくらインターネット株式会社(以下:さくらインターネット、大阪市中央区、代表取締役社長:田中 邦裕)は、さくらインターネット研究所の検証環境において、次世代広帯域通信技術である100 Gigabit Ethernetを搭載したサーバーによる、ソフトウェア・ルーティング接続の実証実験に成功したことを発表した。
100 Gigabit Ethernet(以下:GbE)は、現在サーバー接続の主流として用いられている10GbEの10倍の転送性能を持ち、次世代データセンターでの利用に向けて普及が進められている技術である。
同実験は、現状普及している10GbEや40GbEと、100GbEの混在したネットワーク構築を可能にする方法を探り、100GbE NIC(Network Interface Card)での接続や、ソフトウェア・ルーティングを実現させ、近い将来、サーバーに求められるより広帯域なネットワーク接続へのスムーズな移行を実現する指針となるものである。
さくらインターネット研究所では、100GbE技術とソフトウェア・ルーティング技術を組み合わせることで、小規模で世代の異なるシステムをシームレスに増速する研究に取り組んでいる。実証実験では、アルティマ社が提供するメラノックス社製の100GbE Dual Port NIC(写真参照)を利用し、従来スイッチを用いて接続する必要があった10GbE・40GbEと100GbEを、ソフトウェア・ルーティングで代替する方法に成功した。(図参照)
写真 100 GbE Dual Port NIC(株式会社アルティマより提供)
写真 ネットワーク構成(検証イメージ)
今後もさくらインターネット研究所では、100GbE等を用いたより高速化されたコンピューティングシステムの研究に取り組んでいく。
■リンク
さくらインターネット
関連記事
さくらインターネット、石狩市の太陽光発電所から石狩データセンターへの送電開始
2015年8月10日 0:00
NGN時代を背景に、SaaS、IPTV、デジタル・サイネージなど最新技術と関連ビジネスが集結!
2008年7月9日 0:00
NTTコム、技術検証環境「グローバルクラウドIoTテストベッド」の運用を11社で開始
2016年2月18日 0:00
スマートグリッド時代になぜ直流が注目されるのか?
2013年11月1日 0:00
NTTドコモとエリクソン・ジャパン、屋外環境で通信容量20Gbpsを超える通信実験に成功
2016年2月22日 0:00
<座談会>大詰めを迎えた「40Gbps/100Gbpsイーサネットを語る」:第2回 2つの標準
2009年11月10日 0:00