さくらインターネット株式会社(以下:さくらインターネット、大阪市中央区、代表取締役社長:田中 邦裕)は、さくらインターネット研究所の検証環境において、次世代広帯域通信技術である100 Gigabit Ethernetを搭載したサーバーによる、ソフトウェア・ルーティング接続の実証実験に成功したことを発表した。
100 Gigabit Ethernet(以下:GbE)は、現在サーバー接続の主流として用いられている10GbEの10倍の転送性能を持ち、次世代データセンターでの利用に向けて普及が進められている技術である。
同実験は、現状普及している10GbEや40GbEと、100GbEの混在したネットワーク構築を可能にする方法を探り、100GbE NIC(Network Interface Card)での接続や、ソフトウェア・ルーティングを実現させ、近い将来、サーバーに求められるより広帯域なネットワーク接続へのスムーズな移行を実現する指針となるものである。
さくらインターネット研究所では、100GbE技術とソフトウェア・ルーティング技術を組み合わせることで、小規模で世代の異なるシステムをシームレスに増速する研究に取り組んでいる。実証実験では、アルティマ社が提供するメラノックス社製の100GbE Dual Port NIC(写真参照)を利用し、従来スイッチを用いて接続する必要があった10GbE・40GbEと100GbEを、ソフトウェア・ルーティングで代替する方法に成功した。(図参照)
写真 100 GbE Dual Port NIC(株式会社アルティマより提供)
写真 ネットワーク構成(検証イメージ)
今後もさくらインターネット研究所では、100GbE等を用いたより高速化されたコンピューティングシステムの研究に取り組んでいく。
■リンク
さくらインターネット