[ニュース]

Facebook、オレゴン州で運営中のデータセンターが100%太陽光電力で稼働開始

2018/07/19
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

Facebookは、アメリカ・オレゴン州で運営中のデータセンター「Prineville Data Center」が、100%太陽光発電所の電力で稼働を始めたと発表した。

Facebookは2018年7月18日(アメリカ山岳部標準時間)、アメリカ・オレゴン州プラインビル市(Prineville)で運営中のデータセンター「Prineville Data Center」が、100%太陽光発電所の電力で稼働を始めたと発表した。地元の電力業者であるPacific Powerと提携し、共同で太陽光発電所の開発を進めてデータセンター運用に要する電力を確保した。

図 FacebookのPrineville Data Center(イメージ)

図 FacebookのPrineville Data Center(イメージ)

出所 Facebook

FacebookがPacific Powerと共同で開発した太陽光発電所は、出力合計値にして437MW(43万7000kW)に達する。そのうち2件はプラインビル周辺で建設中だ。出力55MW(5万5000kW)のPrineville Solarと、出力45MW(4万5000kW)のMillican Solarの2件である。合計出力はちょうど100MWになる。どちらもシカゴに拠点を置くInvenergyが手がけており、2020年の後半に運転開始の予定だ。

Facebookは2011年にプラインビルでデータセンターの運営を開始し、その後拡張を続けている。2017年12月には4件目と5件目のデータセンター建屋を増築すると発表し、現在建築中だ。

Facebookは再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」に参加している。RE100のWebページでは、2018年には同社のデータセンターで消費する電力の50%を再生可能エネルギー由来のものとし、最終的にはすべてのデータセンターを100%再エネ電力で運営するという目標を掲げている。


■リンク
Facebook
Pacific Power
Invenergy

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...