Appleは2017年8月24日、新たなデータセンターをアイオワ州ウォーキー市に建設すると発表した。2018年初旬に建設を開始し、2020年の稼働開始を予定しており、北米のユーザーに向けて、「Siri」「iMessage」「Apple Music」などのクラウドサービスを提供する拠点とするとしている。
図 Appleがアイオワ州に新設予定のデータセンターの完成イメージ
出所 Apple
新設予定のデータセンターの敷地面積はおよそ40万平方フィート(約3万7000m2)。2020年を予定している稼働開始の時点から、100%再生可能エネルギーによる電力で運用するとしている。ちなみに、Appleが現在アメリカ国内で運用しているデータセンターは、すべて再生可能エネルギーによる電力のみで稼働している。
Appleはこのデータセンターの建設のためにおよそ13億ドル(1560億円:1ドル=120円で換算)を投資する。データセンターの建設や、稼働開始後の運用などを担う人材を地元から雇用することで、対象地域の経済的発展にも貢献するとしている。
Appleは、世界中の拠点で消費する電力を100%再生可能エネルギー由来のものに転換する目標を掲げており、アメリカのほか世界23カ国ではこの目標を達成しているという。そして、目標達成のために風力発電所など、再生可能エネルギーを利用した発電所に巨費を投資して、発電所の新設を促している。
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