Facebookは2018年3月7日(アメリカ西海岸時間)、ジョージア州ニュートン郡に新しいデータセンター「Newton Data Center」を建設すると発表した。2020年完成の予定。そして、このデータセンターは100%再生可能エネルギー由来の電力で運営することも明らかにした。
図 「Newton Data Center」の完成予想図
出所 Facebook
Newton Data CenterはFacebookにとって12軒目のデータセンター。アメリカ国内に限ると9軒目となる。Facebookは、新しいデータセンターの建設地にニュートン郡を選んだ理由の1つに、再生可能エネルギー由来の電力を調達しやすい点を挙げている。
FacebookはNewton Data Centerに、外気を積極的に利用する空調設備や、電力消費量が少ない機器を導入する。その結果、平均的なデータセンターよりも消費電力量が38%ほど少なくなるとしている。それでも、消費電力はおよそ150MW(15万kW)に達する見込みで、年間電力消費量はアメリカの一般世帯の年間電力消費量にしておよそ2万1500世帯分となる予定。World Energy Council(世界エネルギー会議)の2014年の調査によると、アメリカにおける1世帯あたりの年間電力消費量は平均で1万2305kWh。この数字をそのまま当てはめると、Newton Data Centerは年間でおよそ264.6GWh(2億6455万7500kWh)を消費する計算になる。
Facebookはこの電力を調達するために、地元の再生可能エネルギー業者であるWalton Electric Membershipの協力を受ける。Walton Electric Membershipはジョージア州内に太陽光発電システムを設置して、Facebookの要望に応える予定だ。設置面積は合計で数百エーカー(1エーカーは約4047m2)になるとしている。