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関西電力、タイの工業団地内で火力発電所を建設

2016/10/21
(金)
SmartGridニューズレター編集部

関西電力は、タイのアユタヤ県にあるロジャナ工業団地内で火力発電所を建設していることを明らかにした。

関西電力は2016年10月21日、タイのアユタヤ県にあるロジャナ工業団地内で火力発電所を建設していることを明らかにした。2017年6月ごろの竣工と商業運転開始を予定している。

図 建設中の発電所の位置

図 建設中の発電所の位置

出所 関西電力

関西電力はすでにロジャナ工業団地内にガスコンバインドサイクルの火力発電設備を建設済み。出力はそれぞれ31.6万kW(第一発電所)と10.5万kW(第二発電所)。発電した電力のうち18万kWはタイ電力公社に販売しており、残りはロジャナ工業団地内の企業に販売している。また、運転時に発生する蒸気も工業団地内の企業の供給している。

現在建設している火力発電設備もガスコンバインドサイクル方式で、最大出力は10.5万kW。ただし、この発電所の建設に当たって、すでに稼働している第一発電所から、蒸気タービンと熱回収ボイラの一部を移設する。その結果、第一発電所の出力は31.6万kWから26.4万kWに下がる。しかし、現在建設中の発電所が運転を始めれば3つの発電所の合計で最大出力が47.4万kWとなる。現在稼働中の第一発電所と第二発電所の合計出力は42.1万kW。発電所の新設で合計出力が1割ほど上がることになる。

建設中の発電所が稼働を始めたら、タイ電力公社への売電量を18万kWから27万kWに上げる予定。残りは従来通りロジャナ工業団地内の企業に供給する。


■リンク
関西電力

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