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関西電力、福岡県で木質バイオマスを燃料とした発電所の建設へ

2018/04/24
(火)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

関西電力は、子会社である「バイオパワー苅田合同会社」が、福岡県京都郡苅田町にある新松山港臨海工業団地内に木質バイオマス発電所を建設することで、苅田町と合意した。

関西電力は2018年4月20日、子会社である「バイオパワー苅田合同会社」が、福岡県京都郡苅田町(みやこぐんかんだまち)にある新松山港臨海工業団地内に木質バイオマス発電所「かんだ発電所」を建設することで、苅田町と合意した。バイオパワー苅田合同会社は、2017年11月9日に関西電力が全額を出資して設立した企業。バイオマス関連事業を担当している。

図 「かんだ発電所」の建設予定地

図 「かんだ発電所」の建設予定地

出所 関西電力

商業運転開始は2012年10月の予定。燃料は木質ペレットなど、海外から輸入したバイオマス燃料を使用する。定格出力は75MW(7万5000kW)で、年間発電量はおよそ488.8GWh(4億8880万kWh)。この数字から計算すると設備利用率はおよそ74.4%にも達する。工事では土木工事をフジタが、プラント建設を住友重機械工業が担当する。

バイオパワー苅田合同会社は、バイオマス発電所建設に当たって、地域振興などを目指す協定を苅田町と交わしている。協定では、新設の発電所の建設工事や完成後の保守要員として地元から人材を採用する。さらにバイオパワー苅田合同会社の従業員も、可能な限り地元の人材を優先的に採用するとしている。

また、バイオパワー苅田合同会社は、法令等を遵守し、地球環境保護に万全の対策を施すということも、苅田町と約束し、バイオパワー苅田合同会社と苅田町は環境保護協定を締結するとしている。関西電力は2030年までに50万kWほどの再生可能エネルギー導入を目指し、小水力(参考記事)や風力などを活用した発電所の建設を始めている。


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関西電力

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