ジュピターテレコムは、HEMS(Home Energy Management System)サービス「エコレポ ホーム」を発表した。
ジュピターテレコム(J:COM)は2016年11月11日、HEMS(Home Energy Management System)サービス「エコレポ ホーム」を発表した。11月17日から提供を始める。J:COMのインターネット接続サービス「J:COM NET」加入者向けに提供するもので、戸建て住宅だけでなく、集合住宅の各世帯でも利用できる。
このサービスの特徴は電力会社が設置したスマートメーターから「Bルート」を通して電力消費量データを取得する点にある。Bルートの通信には「Wi-SUN」を利用する。スマートメータとWi-SUNで通信するゲートウェイとなる機器はJ:COMが貸し出す。サービス利用を申し込むと、エンジニアがその世帯を訪問し、ゲートウェイを設置し設定と配線をする。
スマートメーターのBルートを利用するプラン「エコレポ ホーム ライト」では、世帯全体の電力使用量をつかむことができる。スマートメーターからデータを受け取ったゲートウェイは、LANで接続しているモデムを経由してインターネット上のサーバーにデータを送る。ユーザーはタブレットなどの機器でWebサイトを開けば、電力使用量と電気代を確認することができる。
図 エコレポ ホームの機器構成例
出所 ジュピターテレコム
スマートメーターを利用しないプラン「エコレポ ホーム プレミアム」も提供する。このプランでは、電気メーターではなく、世帯にある配電盤にセンサーを取り付ける。センサーはWi-SUNでゲートウェイと通信し、ゲートウェイはLANでつながったモデムを通してインターネット上にサーバーにデータを送る。Webサイトで電力消費量を確認できる点はエコレポ ホーム ライトと同じだ。ただし、プレミアムには世帯全体の電力使用量だけでなく、部屋ごとの電力使用量を検知して表示する機能も持っている。
図 エコレポ ホームの表示画面イメージ
出所 ジュピターテレコム
どちらのプランにも共通する機能として、「もしもの時の安心見守りメール」と「電気のムダ使い見守りメール」も提供する。前者は一定の時間、電力使用量に変化がないときに、事前に登録しておいたアドレスにメールを送信する機能だ。家庭内で誰かが倒れたなどの事態を想定したものだ。後者は、電力使用量が事前に設定した目標値を超えたときに、メールを送る機能。節電を目的とした機能と言える。
利用料金(税別)はエコレポ ホーム ライトが月額380円で、エコレポ ホーム プレミアムが月額580円。
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ジュピターテレコム
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