トリナ・ソーラー・ジャパンは2017年1月11日、太陽光発電モジュールの新製品「Honey M Plus(Black Module)」を発売した。すでに発売している「Honey M Plus」の部材を一部換えて、景観条例に適応するようにした製品であり、Honey M Plusと同様に住宅や工場や倉庫の屋根に設置することを想定している。
図 トリナ・ソーラー・ジャパンが発売した「Honey M Plus(Black Module)」
出所 トリナ・ソーラー・ジャパン
Honey M Plus(Black Module)は、厳しい景観条例を施行しているヨーロッパですでに販売している製品。日本でも観光地を中心に厳しい景観条例を定める自治体が増えてきたことから、景観条例に適合するモジュールを希望する顧客の声に応えて日本での発売を決めたという。
日本の各自治体は太陽光発電モジュールについて、色だけでなく明度、彩度も定めていることが多い。例えば観光地が密集している京都市では、「モジュールの色は黒、 濃い灰色、 濃紺色(原則として彩度2以下)。 フレームは黒、 または濃い灰色」と細かく規定している。
Honey M Plus(Black Module)は、Honey M Plusの背面に貼るシートを白いものから黒いものに換えた。これにより、モジュール全体の色を「明度2.0、 彩度0.5の黒色」とした。シートを黒いものにしたことにより、変換効率と最大出力がわずかに下がったが、トリナ・ソーラー・ジャパンは景観条例を施行している地域での需要があると見込んでいる。
パネルに組み込んだ太陽電池セルは単結晶型で、モジュールの最大変換効率は18%。最大出力は295W。モジュールの外形寸法は1650×992×35mm。本体重量は18.6kg。本体の10年保証に加えて、25年間に出力保証が付属する。
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トリナ・ソーラー・ジャパン