ドイツPanasonic Electric Works Europeは2018年7月24日(中央ヨーロッパ時間)、ノルウェー・オスロにある競技場「Bislett stadium」が、パナソニックの太陽光発電モジュール「HIT(Heterojunction with Intrinsic Thin-layer:ヘテロ接合型)」を導入したと発表した。モジュールは競技場観客席の屋根に設置し、合計の最大出力は212.22kWになるという。施工は地元の電気工事業者であるAbmas Elektroが担当した
図 「Bislett stadium」の観客席屋根に設置した太陽光発電モジュール
出所 Panasonic Electric Works Europe
今回設置した太陽光発電所は7月末に運転を始め、発電した電力はすべて競技場で使用する。Panasonic Electric Works Europeは年間発電量を150MWh(15万kWh)と見積もっている。
設置した太陽光発電モジュールはパナソニックの「HIT N325」。1枚当たりの最大出力は325Wで、今回の工事ではこのモジュールを654枚並べた。HITはn型半導体となる単結晶シリコン層の上下に、薄いアモルファスシリコンの層を重ねた構造になっており、シリコン結晶を利用したモジュールの中では最高の発電効率を誇っている。
Bislett stadiumは1922年竣工の歴史あるスタジアムだ。1952年のオスロ冬季オリンピックでは、フィギュアスケート、スピードスケートの競技会場となったほか、開会式と閉会式の会場となっている。