協和エクシオは2017年3月14日、山梨県甲府市に建設中だった大規模太陽光発電所(メガソーラー)「千代田湖ソーラー発電所」が完成し、運転を開始したと発表した。設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)は協和エクシオの子会社であるサンクレックスが担当し、完成後の発電事業は協和エクシオが担当する。
図 「千代田湖ソーラー発電所」に並ぶ太陽光発電モジュール
出所 協和エクシオ
千代田湖ソーラー発電所の所在地は山梨県甲府市下帯那町(しもおびなちょう)。未利用の市有地を賃借して太陽光発電所を建設し、発電事業を展開する。敷地面積は約1.7ha(1万7000m2)。ここに、シャープ製の多結晶シリコン型太陽光発電モジュールを4320枚並べた。パワーコンディショナーはダイヘンの製品を使用する。
発電所の合計最大出力は約1.1MW(1144.8kW)。協和エクシオは、年間発電量を約1190MWh(約119万kWh)と見込んでいる。一般世帯の年間電力消費量に換算すると約370世帯分に当たる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して全量を東京電力パワーグリッドに売電する。売電単価は非公開。
千代田湖ソーラー発電所は、協和エクシオにとって全国で15カ所目のメガソーラーとなる。協和エクシオは15カ所のうち半分近い6カ所のメガソーラーを山梨県内に建設している。2013年9月に韮崎市で稼働を開始した「新府ソーラー発電所」(約1.4MW)のほか、甲府市の「小瀬ソーラー発電所」(2013年12月運転開始、約1.4MW)、北杜市の「石堂ソーラー発電所」(2015年2月運転開始、約1.1MW)、韮崎市の「祖母石ソーラー発電所」(2016年2月運転開始、約1.1MW)、同じく韮崎市の「穂坂ソーラー発電所」(2016年8月運転開始、約1.1MW)を運営しており、千代田湖ソーラー発電所が6カ所目となる。
メガソーラーの建設件数は落ち着きつつあり、売電価格も下がる一方だが、協和エクシオは今後もメガソーラーなどの発電事業を強化する方針を示している。また、太陽光発電所の建設工事の提案も続けていく。
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協和エクシオ