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ぷらっとホーム、OpenBlocks IoTシリーズでSIGFOXに対応へ

2017/06/01
(木)
SmartGridニューズレター編集部

ぷらっとホームは、京セラコミュニケーションシステムが運営する「SIGFOXチャネルパートナープログラム」に参加したと発表した。

ぷらっとホームは2017年5月31日、京セラコミュニケーションシステムが運営する「SIGFOXチャネルパートナープログラム」に参加したと発表した。SIGFOXチャネルパートナープログラムは、SIGFOXのサービス普及を目指す業界団体。SIGFOXに関連する機器、アプリケーション、システム構築を手掛ける100以上の企業が参加している。

このプログラムに参加したことを機に、ぷらっとホームは同社が開発販売する小型Linuxサーバー「OpenBlocks IoT」シリーズのSIGFOX対応を進める。OpenBlocks IoTシリーズはIoT端末と通信し、そのデータをインターネット側に送り出すゲートウェイとしての活用例が多いが、インターネット側の通信インタフェースの1つとしてSIGFOXに対応する。

具体的にはOpenBlocks IoTシリーズの内蔵拡張モジュールとして、SIGFOXの通信に対応するものを発売する予定だとしている。拡張モジュールを内蔵できるのは、OpenBlocks IoTシリーズの中でも「VX1」と「EX1」の2機種。当面はこの2機種でSIGFOXに対応するという。

図 OpenBlocks IoT VX1(左)と内蔵拡張モジュールの例(右)

図 OpenBlocks IoT VX1(左)と内蔵拡張モジュールの例(右)

出所 ぷらっとホーム

ぷらっとホームは、OpenBlocks IoTシリーズがSIGFOXに対応することで、ユーザーに2つの利点を提供できるとしている。1つ目は、SIGFOXに対応しない端末のデータをSIGFOXで飛ばせるという点。OpenBlocks IoTシリーズはBluetooth Low Energy(BLE)や無線LANなどの無線通信と、Ethernet、RS-232C、RS-485、USBなどの有線通信に対応しており、これらの方式で通信する端末からデータを受け取って、SIGFOXのネットワークに流せるようになるということだ。

2つ目はエッジコンピューティングの能力を提供できるという点。SIGFOX通信は決して高速ではないので、送れるデータのサイズも小さくなってしまう。そこで、OpenBlocks IoTシリーズが端末から受け取ったデータの中から必要なものだけを抜き出したり、データを圧縮するなどの処理を加えることで、送信データを小さくできる。

ぷらっとホームはこの2点によって、SIGFOXを利用するIoTネットワークでも、選択できる端末の種類がかなり増え、SIGFOXネットワークの利用価値が高まるとしている。


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ぷらっとホーム

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