ぷらっとホームは2017年4月4日、同社が開発販売している小型Linuxサーバー「OpenBlocks IoT」シリーズを一括管理するサービス「AirManage for IoT」の提供を始めた。2月20日から希望者を対象にベータ版のサービスを無償で提供していたが、有料での本サービス提供を始める(関連記事1、関連記事2)。
対象製品はOpenBlocks IoTシリーズ全6製品で、ファームウェアがVer 2.1以上になっているもの。OpenBlocks IoT VX1は、まだファームウェアVer 2.1の配布が始まっていないが、ぷらっとホームは4月17日ごろに提供を始めるとしている。
OpenBlocks IoTシリーズは、IoTのセンサー機器の通信を束ねるゲートウェイとして利用できるLinuxサーバー。センサー機器とはBluetoothあるいは無線LANで通信し、インターネットとの通信にはEthernet、無線LAN、携帯電話通信網を使う。また、RS-232CやRS-485、USBといった有線シリアル通信でセンサー機器と接続することにも対応する。
図 OpenBlocks IoTシリーズをIoTのセンサー機器の通信を束ねるゲートウェイとして利用できる
出所 ぷらっとホーム
AirManage for IoTは、広範囲に数多く分散配置したOpenBlocks IoTシリーズの一括管理を可能にするサービス。OpenBlocks IoTシリーズは、Webブラウザでアクセスできる管理インタフェースを備えているが、管理する台数が増えてくると1台1台のOpenBlocks IoTシリーズにアクセスして設定を変更したり状態を確認することはとても手間のかかる作業になる。その手間を省くサービスがAirManage for IoTだ。
AirManage for IoTは、管理者が管理対象と指定したOpenBlocks IoTシリーズから、稼働状況を示すデータを集め、一括表示する機能を提供する。管理者はAirManage for IoTのサーバーにアクセスするだけで、自身の管理下にあるOpenBlocks IoTシリーズの稼働状況を一覧できる。さらに、その画面から特定のOpenBlocks IoTシリーズを指定することで、その管理画面にアクセスし、設定を変更することも可能だ。また、管理下にあるOpenBlocks IoTシリーズのファームウェアをソフトウェアを自動でアップデートする機能も提供する。
図 AirManage for IoTは、複数の分散配置したOpenBlocks IoTシリーズを一括管理する機能を提供する
出所 ぷらっとホーム
ぷらっとホームはAirManage for IoTの本サービス提供開始に当たって、管理対象のOpenBlocks IoTシリーズの台数に応じた3種類のサービスプランを用意した。どのプランも最低1年間の年間契約となる。1つ目は10台まで管理可能な「エントリープラン」。10台までを単一のグループで管理する機能を提供する。管理対象を新たに追加するときはぷらっとホームに設定変更を依頼する必要がある。利用価格は月額1万円(税別:以下同様)。利用開始後2カ月間は無償トライアル期間となる。
2つ目は、100台程度まで管理可能な「スタンダードプラン」。エントリープラントは異なり、管理対象を複数の「テナント」に分割して個別に管理可能。管理対象の追加削除も管理者自身の手でできる。利用価格は月額10万円。利用中に管理対象が増加し、スタンダードプランの範囲を超えるときは、契約期間中に上位の「エンタープライズプラン」に移行できる。
3つ目は管理台数に制限を設けない「エンタープライズプラン」。テナントに分割して管理する機能も、管理対象を追加削除する機能も利用できる。利用価格はネットワークの規模によって異なるため個別見積もりとなる。ちなみに、AirManage for IoTでは管理サーバー1台当たり、最大で8000台程度のOpenBlocks IoTシリーズを管理できる。
ぷらっとホームでは本サービス提供開始に合わせて、AirManage for IoTの実際の操作法や機能を確認できるデモ用アカウントを用意した。このWebページに記してあるデモ用アカウントのIDとパスワードを入力することで、誰でも利用できる。
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