ウェザーニューズは2017年6月15日、環境データを測定する小型センサー「WxBeacon2(ウェザービーコン ツー)」を発売した。同社のWebサイト「SORASHOP Ch.」で購入できる。価格は4298円(税込、送料別)。
図 右側にあるのがウェザーニューズが発売した小型センサー「WxBeacon2」
出所 ウェザーニューズ
WxBeacon2はオムロンの協力を得て開発したもので、気温、湿度、気圧、明るさ、紫外線、騒音の6項目について24時間自動的に計測し続ける。ボタン電池を電源としており、6カ月ほど連続で稼働するという。Bluetooth Low Energy(BLE)の通信機能を持っており、計測値はスマートフォンに送信する。WxBeacon2の計測値を確認するには、ウェザーニューズが無料で配布しているスマートフォン向けアプリケーション「ウェザーニュースタッチ」が必要になる。
図 WxBeacon2の計測値はスマートフォン向けアプリケーション「ウェザーニュースタッチ」で確認する
出所 ウェザーニューズ
また、ウェザーニュースタッチが備える「ウェザーリポート」機能を利用すると、計測値をウェザーニューズのサーバーに送信できる。ウェザーリポートは元々、空や雲の写真を送信する機能で、送信時はスマートフォンのGPSユニットが検知した位置データも合わせて送信している。ウェザーニューズでは2005年から、ユーザーから集まった写真を解析して、天気予報の精度を上げているという。今回、気温や気圧など、気象に強く関係するデータを送信できるようになったことから、予報の精度向上により役立つデータが集まると予想できる。ウェザーニューズによるとウェザーリポートは平常時で1日当たり2万~3万通集まり、台風などの非常時は1日に4万~5万通集まるという。
ウェザーニューズは、WxBeacon2を購入した人にはまず周囲の環境を計測してみてほしいと考えているそうだ。実際の気温や気圧などを測り、その変化と気象の変化を感じることで、環境データと気象の関係について関心を持ってもらうことを目指している。そして、環境の変化に応じて行動することで、台風や雷雨のときに自身の身を守ることができるということを知ってほしいともいう。さらに、計測値を送信し、天気予報の精度向上に貢献することで、誰かの役に立つということを感じてもらえればと考えているという。
現在のところ、計測値はユーザーが自身の操作でウェザーリポートとして送信するようにしているが、ウェザーニューズは今後、台風発生時などは、自動的に計測値を送信し続ける「連続送信モード」をウェザーニュースタッチに持たせることを検討しているという。ただし、計測値を自動的に送るようにするには、ユーザーが自身の操作でモードを切り替えるようにする。ユーザーが知らぬ間に自動的にデータを送り続けるようにしてしまうと、スマートフォンの電池を大きく消耗するなどの問題が発生するからだ。
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ウェザーニューズ