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GE Renewable Energy、秋田県の日本海沿岸で建設中の風力発電所にタービン22基納入へ

2017/06/22
(木)
SmartGridニューズレター編集部

GE Renewable Energyは、秋田県の日本海沿岸で建設中の風力発電所向けの風力タービン22基を受注したと発表した。

フランスGE Renewable Energyは2017年6月21日(米国時間)、秋田県の日本海沿岸で建設中の風力発電所「秋田潟上ウインドファーム」向けの風力タービン22基を受注したと発表した。秋田潟上ウインドファームを運営する秋田潟上ウインドファーム合同会社は、ウェンティ・ジャパンと三菱商事の100%子会社である三菱商事パワー、そして中部電力グループのシーテックが出資している。出資比率はウェンティ・ジャパンが51%、三菱商事パワーが43.9%、シーテックが5.1%。発電所の設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)は清水建設が担当しており、GE Renewable Energyは今回の注文を清水建設から受けたとしている。

図 建設中の秋田潟上ウインドファームを上空から捉えた写真

図 建設中の秋田潟上ウインドファームを上空から捉えた写真

出所 GEジャパン、清水建設

秋田潟上ウインドファームは、秋田県秋田市から潟上市(かたがみし)にまたがる日本海沿岸地域に風力発電設備を22基建設する計画となっている。2017年4月に建設工事が始まっており、2020年5月に商業運転を始める予定。合計出力は66MW(6万6000kW)で、秋田潟上ウインドファーム合同会社は年間発電量を142GWh(1億4200万kWh)と見込んでいる。一般的な世帯の年間電力消費量にするとおよそ4万世帯分に当たる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を東北電力に売電する。売電単価は22円(税別)。

GE Renewable Energyにとって、秋田潟上ウィンドファームは、同社の風力タービンを設置する風力発電所の中でも日本最大級の規模になるという。そしてGE Renewable Energyは秋田潟上ウィンドファームに「3.2-103」風力タービンを納入することを予定している。1基当たりの定格出力は3.2MW(3200kW)だが、秋田潟上ウィンドファームではこれを3MWに制限して運用する。2014年の発売以来、世界各国の多くの風力発電所が採用している実績を持つ製品だ。日本市場向けの製品には、日本特有の風況や地形条件を考慮した改良を施してあるという。

図 オーストラリア南部、メルボルンから西北西に100kmほどの位置にある風力発電所「Ararat Wind Farm」で稼働している「3.2-103」風力タービン

図 オーストラリア南部、メルボルンから西北西に100kmほどの位置にある風力発電所「Ararat Wind Farm」で稼働している「3.2-103」風力タービン

出所 GE Renewable Energy

GE Renewable Energyは今回の契約で風力タービンを供給するだけでなく、15年間の保守契約も締結している。GE Renewable Energyは保守サービス体制を充実させるために、秋田県内にサービス拠点を開設する予定だとしている。現在日本では400基以上のGE Renewable Energyの風力タービンが稼働、あるいは建設中だという。従来の保守サービスを提供するだけでなく、コンピューターやネットワークを活用した先進的な保守サービスも提案していくとしている。


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GEジャパン

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