[ニュース]

ホンダ米法人、「CLARITY ELECTRIC」をカリフォルニア州とオレゴン州で提供開始

2017/08/04
(金)
SmartGridニューズレター編集部

American Honda Motorは、電気自動車の新車種「CLARITY ELECTRIC」の提供を始めたと発表した。

本田技研工業(ホンダ)の米国法人であるAmerican Honda Motorは2017年8月1日(米国時間)、電気自動車(EV)の新車種「CLARITY ELECTRIC」の提供を始めたと発表した。カリフォルニア州とオレゴン州の一部販売店にはすでに車両が届いているという。CLARITY ELECTRICは2017年4月のニューヨークオートショーでAmerican Honda Motorが発表した新車種(関連記事)。2016年3月に日本で発売となった燃料電池車(FCV)「CLARITY FUEL CELL」と共通の車台を使っている。ニューヨークオートショーではCLARITY FUEL CELLと共通の車台を使ったプラグインハイブリッド車(PHEV)「CLARITY PLUG-IN HYBRID」も発表している。

図 American Honda Motorが提供を始めた「CLARITY ELECTRIC」

図 American Honda Motorが提供を始めた「CLARITY ELECTRIC」

出所 American Honda Motor

CLARITY ELECTRICは蓄電容量が25.5kWhの蓄電池を搭載しており、満充電で走行可能な距離は80マイル(約128km)以上。交流240Vなら3時間程度で満充電できる。そして、直流の急速充電器を使えば30分で80%まで充電できるという。

提供形態は販売ではなくリース。リース価格は36カ月契約で月額269ドル(3万128円:1ドル=112円で換算)。リース契約を結ぶと、故障時に路上でのサポートを受けられる。このサポートは24時間365日体制で受け付けている。満充電状態からの走行距離は正直物足りないが、月々のリース価格は十分手頃と言える。ちなみに、ニューヨークモーターショーで同時に発表した「CLARITY PLUG-IN HYBRID」は2017年末ごろに発売する予定だ。

日本の本田技研工業の広報担当者に確認したところ、CLARITY ELECTRICをアメリカ以外の地域で発売する予定は今のところないという。自動車に対して厳しい環境規制を敷いている中国では、2018年にEVを発売する予定だがCLARITY ELECTRICとはまったく異なる車種になる。日本でEVを発売する可能性については、充電ステーションなどEV運用に必要な設備がまだ不足しているとし、当面は予定がないとした。今後、充電ステーションの普及や、消費者の自動車に対する要望を聞いてEVを投入するかどうかを決めるとしている。


■リンク
American Honda Motor

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...