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AIで野鳥の鳴き声を認識するソフトが登場、自然環境調査業務の省力化に向けて

2017/12/25
(月)
SmartGridニューズレター編集部

富士通九州ネットワークテクノロジーズは、ボイスレコーダーで録音した音声データから野鳥の鳴き声を認識するソフトウェアを発売した。

富士通九州ネットワークテクノロジーズは2017年12月22日、ボイスレコーダーで録音した音声データから野鳥の鳴き声を認識するソフトウェア「QSAS-Bird(QNET Sound Analysis System - Bird song analyzer)」を発売した。当初はシマフクロウの鳴き声のみを認識対象とするが、顧客の要望に応じてほかの鳥の鳴き声にも対応するとしている。同時に、公式に対応する鳥の種類を増やしていくという。

QSAS-Birdは、Windows(64ビット)パソコンにインストールするソフトウェア。対応OSはWindows 7 SP1/8.1/10。鳴き声の判定には、ディープラーニングを応用した独自のAI(Artificial Intelligence:人工知能)モデルを利用する。AIモデルはソフトウェア開発時に構築し、GPUを搭載した大型サーバーで学習を積んだ状態で提供する。ユーザーは普通のパソコンにインストールすれば、すぐにAIによる鳴き声判定の機能を利用できる。高価なGPUを搭載したパソコンを用意する必要はない。

図 QSAS-Birdはボイスレコーダーに録音した音声から、特定の野鳥の鳴き声を検出する

図 QSAS-Birdはボイスレコーダーに録音した音声から、特定の野鳥の鳴き声を検出する

出所 富士通九州ネットワークテクノロジーズ

QSAS-Birdをインストールしたパソコンで、ボイスレコーダーに録音した音声を分析すると、特定の野鳥の鳴き声を検出し、その声紋(スペクトログラム)を表示する。その鳴き声が発生した時間を時系列で表示したり、検出した鳴き声をソフトウェア上の簡単な操作で再生できる。

図 QSAS-Birdのユーザーインターフェイス

図 QSAS-Birdのユーザーインターフェイス

出所 富士通九州ネットワークテクノロジーズ

富士通九州ネットワークテクノロジーズは、このソフトウェアの用途として自然環境調査業務や、絶滅危惧種の鳥類調査業務などを想定している。ただし、顧客からはカラスなどの害鳥を検知する機能や、イノシシなどの害獣を検知する機能を求める声を受けており、そのような用途に向けた機能追加も検討しているという。また、Windowsパソコンにインストールするソフトウェアではなく、クラウドのサービスとしての提供も考えているという。


■リンク
富士通九州ネットワークテクノロジーズ

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