蓄電池などを活用したエネマネの実証実験
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社(以下、パナソニック)は、ENEOS Power株式会社(以下、ENEOS Power)と共同で、蓄電池などを活用したエネルギーマネジメントの実証実験を首都圏で開始した。実証では、家庭やオフィスビルなどの低圧機器を遠隔制御し、太陽光発電の自家消費率を最大化することで、再生可能エネルギーの利用率向上とエネルギーコストの削減、電力市場取引による収益性を検証する。2025年8月18日に発表した。
電力消費パターンに合わせて蓄電池の充放電を最適化
実証では、家庭やオフィスビルなどにパナソニック製の蓄電池とエネルギー管理システムのHEMS(Home Energy Management System)/BEMS(Building Energy Management System)を設置する。
パナソニック独自のアルゴリズムを用いて家庭の蓄電池、ヒートポンプ給湯機、空調機器、オフィスビルの蓄電池、空調機器、照明などを制御し、電力消費パターンに合わせて蓄電池の充放電を最適化し、太陽光発電の自家消費を最大化する。
設置対象は、ENEOS Powerが提供する「ENEOS太陽光買取サービス」を契約している家庭100軒や法人顧客20軒で、2025年8月~2028年3月に実施する予定である。
今後、パナソニックは、実証を通じて得られる知見とデータを、長年培ってきた計測・制御技術と組み合わせ、将来的には広く小売電気事業者向けにソリューションを展開していく方針だ。