スウェーデンの食品用紙容器大手であるTetra Pakは2018年7月10日(中央ヨーロッパ時間)、同社が世界中の拠点で消費する電力のうち50%を再生可能エネルギー由来のものに転換したと発表した。同社は2016年6月に、再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」に参加し、事業で消費する電力の再エネ比率を2020年までに80%とし、2030年には100%とする目標を掲げている。RE100参加からおよそ2年で、目標を半分達成したことになる。
RE100に参加した2016年、同社が事業で使用する電力の再エネ比率は20%だった。それが2年間で2.5倍も増加した。同社はこの要因として、再エネ電力証書であるInternational Renewable Energy Certificates(I-RECs)を購入したことと、同社の拠点に太陽光発電システムを設置していったことを挙げている。
図 Tetra Pakは事業拠点への太陽光発電システムの設置を進めている
出所 Tetra Pak
スウェーデン、デンマーク、フィンランド、南アフリカにある同社の工場はすでに100%再生可能エネルギー由来の電力で稼働している、また、タイではI-RECを購入する最初の企業となり、工場では出力1MW(1000kW)のメガソーラーがまもなく稼働を始めるという。
Tetra Pakの環境担当副社長を務めるMario Abreu氏は「私たちは今でも、太陽光発電システムをさらに設置する機会を探っている」という。
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