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東芝、リチウムイオン蓄電池「SCiB」の市場拡大を見込んで新工場建設へ

2018/10/16
(火)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

東芝は、独自のリチウムイオン蓄電池「SCiB」の市場拡大を見込んで、新工場を建設すると発表した。

東芝は2018年10月16日、独自のリチウムイオン蓄電池「SCiB」の市場拡大を見込んで、新工場を建設すると発表した。SCiBは子会社である東芝インフラシステムズが開発したもので、現在同社の「柏崎工場」(新潟県柏崎市)で生産しているが、今後電気自動車、ハイブリッド車、鉄道車両、電力設備向けに市場が拡大すると見込んで、工場を新設して増大する需要に応える体制を作る。

図 東芝独自のリチウムイオン蓄電池「SCiB」。一般的なリチウムイオン蓄電池は、負極に炭素を使うことが多いが、SCiBではチタン酸リチウム(Li2TiO3)を採用し、外部からの力や、低温環境に強い作りにしている

図 東芝独自のリチウムイオン蓄電池「SCiB」。一般的なリチウムイオン蓄電池は、負極に炭素を使うことが多いが、SCiBではチタン酸リチウム(Li<sub>2</sub>TiO<sub>3</sub>)を採用し、外部からの力や、低温環境に強い作りにしている

出所 東芝

新工場は東芝の横浜事業所(横浜市磯子区)内に建設する。建物は鉄骨造の3階建てで、延べ床面積は2万7000m2。この工場の建設のために東芝は162億円を投資する。着工は2019年7月、稼働開始は2020年10月を予定している。

新工場はSCiBの製造や製品自体に関わる技術の研究開発拠点としての機能も備える予定だ。


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東芝

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