三菱地所は2019年1月28日、「新水素エネルギー」の研究開発に取り組んでいるベンチャーである株式会社クリーンプラネットの第三者割当増資を引き受けたと発表した。三菱地所は、クリーンプラネットが研究開発を続けている「新水素エネルギー」技術に非常に大きな可能性があると判断し、出資に至ったとしている。
図 クリーンプラネットが研究開発を続けている「金属水素間新規熱反応」の大まかな仕組み
出所 クリーンプラネット
クリーンプラネットは2012年9月創業のベンチャーで、2015年に国立大学法人東北大学と共同で設立した「凝縮系核反応研究部門」(東北大学電子光理学研究センター内)を拠点に、「新水素エネルギー」の実用化を目指して研究開発を続けている。
クリーンプラネットが研究開発に取り組んでいる新水素エネルギーの正式名称は「金属水素間新規熱反応」と呼ぶ。ごく微少な金属粒子(金属メゾ触媒)に水素を吸蔵させ、一定の条件で刺激を加えて相互作用を引き起こすと、水素を燃焼させる場合に比べて莫大な熱エネルギーを得られるというもの。その熱エネルギーは、燃焼反応に比べて水素1グラム当たり数けたも大きなものになるという。
クリーンプラネットは東北大学と共同で、金属メゾ触媒の反応パーツに独自技術を取り入れた触媒反応などについて研究に取り組んでいる。