三菱電機は2019年3月26日、印刷用インキ大手のDICの国内5事業所に自家消費用太陽光発電設備を納入したと発表した。納入先は千葉工場(千葉県市原市)、四日市工場(三重県四日市市)、埼玉工場(埼玉県北足立郡)、館林工場(群馬県館林市)、総合研究所(千葉県佐倉市)の5事業所。納入規模は発電出力合計でおよそ1.5MW(1500kW)に達するという。
図 DICの館林工場の遊休地に設置した自家消費用太陽光発電システム
出所 三菱電機
太陽光発電モジュールには、単結晶シリコンセルを搭載した製品を採用した。モジュール1枚当たりの最大出力は300W。セル内で発生する電子の不活性化を抑えるPERC(Passivated Emitter and Rear Cell)構造や、セル内の抵抗損失を減らすSE(Selective Emitter)構造を採用し、モジュール当たりの発電量を増加させている製品だ。
さらに、発電した余剰電力が送電系統に流れる「逆潮流」を押さえる仕組みも導入している。施設内での消費電力量を監視しながら、必要に応じて逆潮流を抑えて、自家消費量を最大化する。
納入先5カ所に設置した太陽光発電システムの主な仕様は下表の通り。5カ所とも、計画段階から施工、保守まで三菱電機が担当している。
表 DICの5事業所が導入した太陽光発電システムの主な仕様
事業所名 | モジュール合計出力 | パワーコンディショナー出力 | 設置場所 | 年間発電量 | 設備利用率 | 年間CO2削減量 |
千葉工場 | 105.3kW | 100kW | 折板屋根 | 約104MWh (10万3961kWh) |
約11.3% | 60.2t |
四日市工場 | 21.6kW | 20kW | 屋上(基礎) | 約24MWh (2万3781kWh) |
約12.6% | 13.8t |
埼玉工場 | 35.1kW | 30kW | 折板屋根 | 約35MWh (3万5389kWh) |
約11.5% | 20.6t |
館林工場 | 約1.3MW (1272.6kW) |
約1.3MW (1250kW) |
遊休地(基礎) | 約1.3GWh (130万8704kWh) |
約11.7% | 757.7t |
総合研究所 | 43.2kW | 40kW | 折板屋根 | 約43MWh (4万3401kWh) |
約11.5% | 25.1t |
合計 | 約1.5MW (1477.8kW) |
約1.5MW (1440kW) |
約1.5GWh (151万5236kWh) |
約11.7% | 877.4t |
出所 三菱電機
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