2015年6月11日、ファナック株式会社(以下:ファナック、山梨県忍野村)と株式会社Preferred Networks(プリファード・ネットワークス、以下:PFN、東京都文京区)は、工作機械やロボットなどの高度なインテリジェント化を目指して、機械学習や深層学習(ディープラーニング)を活かした技術開発において協業することで基本合意した。
インダストリー4.0やインダストリアルインターネットなどに代表される次世代の製造業を支える仕組みとして、IoTが非常に多くの注目を集めている。しかし、データ量が飛躍的に増大し、集めた大量のデータ(ビッグデータ)をどのように活かしていくのか、どのようにリアルタイム処理をするのかが大きな課題となっている。
両社は、よりエッジ(機械側)に近い場所で大量のデータをリアルタイムかつインテリジェントに処理し、工作機械やロボットをコアとするモノづくりの現場における高度な自動化を目指す手段として、機械学習や深層学習に着目し、今回の協業に至った。
具体的な内容としては、工作機械やロボットが、
(1)自分で学習して協調する
(2)自分で協調する方法を学習する
(3)自分で不具合を発見し補う
ことにより、
(1)機械やロボットの高度に最適化された動作
(2)高度な予防保全
(3)止まらない工場
を実現していくとしている。