NTTコミュニケーションズは2016年11月7日、同社が提供しているIoTデータ処理基盤「IoT Platform Factoryパッケージ」を拡張し、米General Electric社(GE)の産業向けアプリケーションをクラウドで提供を始めた。
図 アプリケーションだけでなく、クラウドやネットワークも合わせて提供する
出所 NTTコミュニケーションズ
今回提供を開始するのはデータ収集とデータベースの機能を持つ「GE Historian」と、データ分析機能を持つ「GE CSense」。いずれも工場の生産管理などで大きな実績を挙げているアプリケーションだ。
GE Historianは、Object Linking and Embedding for Process Control(OLE for Process Control)などのファクトリーオートメーション界での標準的な規格に対応し、産業機器やセンサー類が出力するデータを効率良く収集する。また、一般的なリレーショナルデータベース管理システムに比べて厳重なセキュリティ対策機能を搭載している。
GE CSenseはデータを様々な方法で分析するアプリケーション。前述のGE Historianと密接に連携するほか、CSVデータや各種リレーショナルデータベース管理システムのデータも扱える。データを分析することで、生産工程内に隠れている課題を発見することが可能だ。また、産業機器の故障を予測することや、製品の品質向上に役立つ分析結果を出すこともできる。
利用料金(税別)は、GE Historianの初期費用が23万8400円からで、月額費用が5万5254円から。GE CSenceの初期費用が141万900円からで、月額費用が5万5254円から。いずれもNTTコミュニケーションズのプライベートクラウド「Enterprise Cloud」の利用料とWindows Server 2008 R2もしくはWindows Server 2012のライセンス料(1ライセンス)、ネットワークの利用料を含んだ価格だ。
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NTTコミュニケーションズ