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三菱商事、ウズベキスタン東部で建設中の発電所に向けた発電設備を受注

2016/11/21
(月)
SmartGridニューズレター編集部

三菱商事と三菱日立パワーシステムズは、ウズベキスタン東部で建設中の火力発電所向けの発電設備を受注したと発表した。

三菱商事と三菱日立パワーシステムズは2016年11月21日、ウズベキスタン東部で建設中の「トゥラクルガン火力発電所」向けの発電設備を受注したと発表した。トゥラクルガン火力発電所は、ウズベキスタンの国営電力会社であるウズベクエネルゴが建設を進めているもの。建設には国際協力機構の円借款とウズベキスタン政府からの資金を利用している。

トゥラクルガン火力発電所は、ウズベキスタンの首都であるタシケントから東に190kmほど進んだところで建設中。ウズベキスタンでは発電施設が全体的に老朽化し、電力の供給力が低下している。特にトゥラクルガン火力発電所を建設している地域は電力が不足しており、隣国から輸入した電力に頼っている。

図 トゥラクルガン火力発電所の位置

図 トゥラクルガン火力発電所の位置

出所 三菱商事

三菱商事と三菱日立パワーシステムズは、トゥラクルガン火力発電所向けに、ガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電設備を構成するガスタービンや蒸気タービンなどの主要機器を2系列納入する。完成すれば、出力45万kWの発電施設が2つ稼働を始めることになる。合計出力は90万kWになる計算だ。運転開始は2020年の予定。

三菱日立パワーシステムズはガスタービン、蒸気タービンなどの発電設備の主要部分に加えて、冷却塔、ガスコンプレッサーなどの機器の設計、調達、製作、海上輸送、試運転を担当する。発電機は三菱電機製と三菱日立パワーシステムズ製を採用した。三菱商事は周辺設備の調達と内陸輸送、土建工事、据付工事などを担当する。

ちなみに、三菱商事と三菱日立パワーシステムズは、2016年10月にウズベクエネルゴのナヴォイ発電所に向けたGTCC発電設備を受注しているほか、ウズベクエネルゴに110万kw相当の発電設備を納入している。


■リンク
三菱商事
三菱日立パワーシステムズ

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