日本アジアグループは2017年9月20日、群馬県に建設中だった大規模太陽光発電所(メガソーラー)「嬬恋ソーラーウェイ」が完成し、運転を開始したと発表した。設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)は東光電気工事が担当し、完成後の発電、売電事業は日本アジアグループ傘下のJAG国際エナジーが担当する。
図 「嬬恋ソーラーウェイ」の全景
出所 日本アジアグループ
発電所の所在地は群馬県吾妻郡嬬恋村(あがつまぐんつまごいむら)。民間の地権者から用地を賃借してメガソーラーを建設し、運営する。敷地面積はおよそ22ha(22万m2)。この土地にカナダCanadian Solar社の太陽光発電モジュールを4万8840枚並べた。パワーコンディショナーは東芝三菱電機産業システムの製品を採用した。
発電所全体の最大出力は約15.4MW(約15400kW)で、日本アジアグループは、一般世帯の年間電力消費量にして約4900世帯分の電力を年間に発電すると見込んでいる。資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。この数字を当てはめるとおよそ17.64GWh(1764万kWh)となる。設備稼働率にするとおよそ13%になる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して全量を東京電力エナジーパートナーに売電する。売電単価は1kWh当たり40円。
太陽光による電力は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度における買取価格が下落を続けており、メガソーラーを新設しても投資を回収するのが難しくなりつつある。それでも日本アジアグループはまだ事業として成立させることが可能と見ているようだ。今後もメガソーラーの運営は事業として継続していく姿勢を示したほか、メガソーラーの新設も検討しているという。
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日本アジアグループ