Jパワー初の系統用蓄電池を着工

2028年に北九州市で運転開始予定

インプレスSmartGridニューズレター編集部

10月6日 0:00

Jパワー初の蓄電所を北九州市で着工

 電源開発株式会社(以下、Jパワー)は、同社初となる系統用蓄電池「響灘蓄電所」の建設工事を福岡県北九州市で開始した(図1)。2028年に営業運転を開始する予定。同社が2025年10月1日に発表した。

図1 Jパワーが着工した響灘蓄電所の設置イメージ

出所 電源開発株式会社 ニュースリリース 2025年10月1日、「響灘蓄電所の建設工事を開始しました」

再エネ導入拡大に伴う調整力不足に対応

 再生可能エネルギー(以下、再エネ)電源は、気象条件によって出力が大きく変動するため、電力の需給バランスを維持するための調整力の不足が課題となっている。Jパワーが2025年10月1日に建設工事を開始した響灘蓄電所は、出力が約10MW、容量が約43MWhの蓄電池を、福岡県北九州市にある同社若松総合事業所の敷地内に設置する(図2)。蓄電池を電力系統に直接接続し、系統の周波数変動などに応じて調整力注1を供給することで、系統安定化や再エネ発電所の出力抑制の回避に貢献するとしている。

図2 響灘蓄電所の立地

出所 電源開発株式会社 ニュースリリース 2025年10月1日、「響灘蓄電所の建設工事を開始しました

 今後、地域の理解を得ながら環境保全へも配慮して工事を進め、2028年4月に営業運転の開始を予定している。


注1:調整力:電力の周波数や電圧を一定の範囲に保つために制御される電力のこと。発電量の急な変動や需要の変動に対応し、電力系統全体の安定供給を維持する役割を持つ。

参考サイト

電源開発株式会社 ニュースリリース 2025年10月1日、「響灘蓄電所の建設工事を開始しました」

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