Renaultは2018年2月14日(中央ヨーロッパ時間)、スウェーデンに電気自動車(EV)専門の販売店「Renault Electric Vehicle Experience Center」を開設すると発表した。16日に開設の予定で、場所は首都ストックホルム中心部から10kmほど北にあるショッピングセンター「Täby Centrum」。スウェーデン最大規模のショッピングセンターの1つで、毎日多くの人が集まる場所だ。
図 Renaultがストックホルム郊外に開設する「Renault Electric Vehicle Experience Center」のイメージ
出所 Renault
Renault Electric Vehicle Experience Centerは、消費者にEVが実用に十分耐えるものであることを深く理解してもらうために開設するという。店内には「TWIZY」「ZOE」「KANGOO ZE」などRenaultのEVを展示し、試乗にも応じる。試乗でEVならではの乗り心地を体感してもらいたいとRenaultは期待している。
図 RenaultのEV。左から「TWIZY」「ZOE」「KANGOO ZE」
出所 Renault
EVには消費者にとって利点も多いが、面倒なことも多い。例えば各国政府がゼロ・エミッション車購入者に支給している補助金だ。補助金を受ける条件や、補助金を計算に入れた実際の支払額などを知るには自身でいろいろ調べなければならない。
Renault Electric Vehicle Experience Centerでは、電気自動車に関する自治体の条例や、補助金の額と支給条件、購入条件などの情報をそれぞれの車種ごとに展示する。さらに近隣の充電ステーションの情報なども提供し、購入者がEV購入時の手続きと実際の支払額をイメージできるようにする。説明員も毎日配置するとしている。
加えて、購入者の希望条件を入力することで、最適なEVの車種を提案するアプリケーションが動作するコンピュータも設置し、来店客が自由に触れるようにするという。Renaultの副社長で、電気自動車を担当しているGilles Normand氏は「Renault Electric Vehicle Experience Centerを消費者とRenaultとの交流の場としたい。そして、来店客にEVの長所をより深く知ってもらえればと考えている」と、開店の狙いについて語った。
Renaultは、ヨーロッパのほかの地域でも同様の店舗の開設を計画している。
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