Walmartは2019年1月8日(アメリカ中部標準時間)、アリゾナ州フェニックス都市圏北西部にあるサプライズの街で自動運転車を利用した商品宅配の試験を1月末から実施すると発表した。この試験では、2017年設立のUdelvと提携して、同社が開発した自動運転車を使用する。Udelvは2018年からカリフォルニア州で小売店の商品を自動運転車で宅配する試験に参加しており、現在までに数千回の宅配作業を経験しているという。
図 Udelvが、Walmartと実施する試験のために開発した自動運転車
出所 Udelv
試験では、サプライズ在住者がWalmartのWebサイトで商品を注文すると、注文した商品を載せた自動運転車が注文者の自宅まで向かう。Udelvは2018年からカリフォルニア州で小売店の商品を自動運転車で宅配する試験に参加しており、現在までに数千回の宅配作業を経験しているという。そして、経験を生かして同社としては2世代目の宅配用自動運転車「The Newton」を開発している。Walmartの試験では、この車両を使うと考えられる。
Udelvは、カリフォルニア州バーリンゲーム市に本社を置いている。サンフランシスコ国際空港近隣にある街だ。創立以来、宅配用自動運転車の開発を続けている。同社の共同創設者であり、CTO(Chief Technology Officer)を務めるAkshat Patel氏は、Udelv設立直前にAppleの“Special Project”で、Hardware Engineering Managerを務めており、その前はTeslaで運転支援機能と、自動運転機能“Autopilot”の開発に携わっていた。