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アメリカNikola Motor、アリゾナ州に燃料電池トレーラーの生産工場を建設へ

2018/02/01
(木)
SmartGridニューズレター編集部

アメリカNikola Motorは、同社が開発している燃料電池トレーラーの生産工場をアリゾナ州バックアイ市に建設すると発表した。

アメリカNikola Motorは2018年1月30日、同社が開発している燃料電池トレーラーの生産工場をアリゾナ州バックアイ(Buckeye)市に建設すると発表した。バックアイ市はアリゾナ州の中心部であるフェニックス市のすぐ西に位置する街だ。Nikola Motorは2014年設立のベンチャー企業。燃料電池で駆動するトレーラー「Nikola One」「Nikola Two」を開発し、注文を受け付けている。

図 Nikola Motorの燃料電池トレーラー「Nikola One」

図 Nikola Motorの燃料電池トレーラー「Nikola One」

出所 Nikola Motor

Nikola Motorが建設する新工場は敷地面積およそ100万平方フィート(約9万2903m2)。2019年末に着工の予定で、この工場の建設のために10億ドル(1090億円:1ドル=109円で換算、以下同様)以上を投資する。そしてNikola Motorは本社と研究開発部門をユタ州ソルトレイクシティからアリゾナ州に移転することも発表した。移転作業は即座に開始し、2018年10月には完了させる予定だ。

Nikola Motorは、運転席の後部にベッドなどを設置できる広いスペースを確保した「Nikola One」と、運転席と助手席だけ用意した「Nikola Two」の2車種を開発し、予約を受け付けている。両車種とも基本性能は共通しており、6輪駆動で1000馬力、最大トルクは約2700Nm(2000ポンド・フィート)。出力およそ300kWの燃料電池と、蓄電容量320kWのリチウムイオン蓄電池を搭載しており、1回の水素充填で800~1200マイル(約1287~1931km)連続で走行できる。斜度6%の上り坂での最高速度はおよそ105km/hで、停車状態から時速60マイル(約97km/h)まで、およそ30秒で加速する。Nikola Motorは、これらの性能値はすべてディーゼルエンジンのトレーラーを大きく上回っているとしている。

運用コストの面でもディーゼルエンジンのトレーラーよりも有利だという。ディーゼルエンジンのリース代金は大体2200ドル(23万9800円)で、月間の燃料費はおよそ1万ドル(109万円)、メンテナンス費用を走行距離(マイル)で除算すると大体1マイル当たり0.12ドル(13.08円)になる。

Nikola Motorの燃料電池トレーラーは、リース代金が5000ドル(54万5000円)と、ディーゼル車よりも高いが、Nikola Motorはリース契約を交わした顧客に、燃料となる水素を無償で提供する。つまり、月間の燃料費はゼロということになる。1マイル当たりのメンテナンス費用も、0.06ドル(6.54円)と半額だ。Nikola Motorはすでに8000台以上の燃料電池トレーラーの注文を受けていると明かしている。


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Nikola Motor

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