[3]さまざまなMPEG標準
このような情報の圧縮が可能となったため、アナログ放送と比較すると、デジタル放送では、より少ない情報量で番組を送ることができ、多チャンネルを実現するばかりでなく、貴重な電波資源の有効利用を図ることができます。デジタル放送は、MPEGなどの技術によって実現できたといっても過言ではないでしょう。
なお、『デジタル放送教科書』では上巻、下巻にわたってMPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、H.264/AVC、MPEG-7、MPEG-21など、H.264/AVCも含めてMPEG全般にわたって解説していますので、それぞれの標準の一覧を表1-2に示しておきます(審議中も含む)。各MPEG標準(注.「H.264/AVC」はビデオ圧縮のみの標準)は、例えばMPEG-1は「MPEG-1システム、MPEG-1ビデオ、MPEG-オーディオ」などというように、複数の標準で構成されていることに注意してください。
※この「Q&Aで学ぶ基礎技術:デジタル放送編」は、著者の承諾を得て、好評発売中の「改訂版 デジタル放送教科書(上)」の第1章に最新情報を加えて一部修正し、転載したものです。ご了承ください。