[特集]

Q&Aで学ぶデジタル放送(22):デジタル放送時代のデジタル家電と活用方法

2008/09/02
(火)
SmartGridニューズレター編集部

このコーナーでは、最新のICT(情報通信技術)のキーワードをQ&A形式でわかりやすく解説していきます。
現在、地上デジタル放送から、BSデジタル放送、CSデジタル、CS110°デジタル放送に至るまで、さまざまなデジタル放送が利用でき、多彩な放送を受信できるようになりました。ここでは、これらのデジタル放送と、今までのアナログ放送やインターネットとの相違点から、デジタル放送時代の法制度までを解説していきます。
今回は、デジタル放送時代のデジタル家電と活用方法について説明します。

Q&Aで学ぶデジタル放送(22):デジタル放送時代のデジタル家電と活用方法
亀山 渉 早稲田大学大学院国際情報通信研究科 教授
Q22

Q22:デジタル放送時代のデジタル家電と活用方法

デジタル放送が始まるとどのようなデジタル家電が登場してきますか? また、その活用方法にはどのようなものになりますか?

A22

放送で人気のある番組に、料理番組があります。例えば、この料理番組と連動した冷蔵庫というものなども考えられます。

≪1≫デジタル家電冷蔵庫に蓄積用ハードディスク

デジタル家電としての冷蔵庫は、アイデア的に見るとそれほど目新しいものではありませんが、デジタル放送と連動する冷蔵庫は、実用的に見ると大変便利なものになるかもしれません。

もちろんデジタル放送ですから、料理のレシピ(Recipe、調理法)は映像としても送られてきますが、テキスト情報を含むマルチメディア情報としても放送局から送られてきます。デジタル家電冷蔵庫としては、

(1)冷蔵庫内にある肉や野菜などの在庫を管理する

という基本的な機能が必要でしょうが、これをさらに発展させて、

(2)今ある在庫からできる料理を選び出し
(3)冷蔵庫に内蔵されたハードディスクから該当する料理の作り方の番組を呼び出して使用する

というのはどうでしょうか。

≪2≫ホーム・ネットワークと連動したデジタル放送

このような処理は、情報がすべてデジタルによって表現されていて、冷蔵庫に内蔵されたコンピュータがその情報を利用することで実現できる機能です。さらに言えば、電子レンジと電磁調理器がホーム・ネットワークによって冷蔵庫に接続されており、レシピに沿って、最適な調理温度と時間を設定してくれるともっと便利です(図1-6)。

また、このようなホーム・ネットワークを前提にするならば、冷蔵庫に番組を蓄積するハードディスクを付属させる必要はなく、デジタル・テレビと冷蔵庫をネットワーク接続すればよいことになります。

なんだか夢のような話に思えるかもしれませんが、技術的には可能になっています。実際に商品にするためには、コストの問題を克服しなければなりませんが、家電メーカーはこのような商品をすでに企画しており、近々、いくつかのデジタル家電が出荷されることになるでしょう。


図1-6 デジタル放送とデジタル家電(例:冷蔵庫)(クリックで拡大)


※この「Q&Aで学ぶ基礎技術:デジタル放送編」は、著者の承諾を得て、好評発売中の「改訂版 デジタル放送教科書(下)」の第1章に最新情報を加えて一部修正し、転載したものです。ご了承ください。

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